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【 #ヒトシネマ 】「蹂躙する者」の帰還

令和最初の1ヶ月もそろそろ終盤、シェイキン月給日もちょっと過ぎた今日この頃ですが皆さん映画してますか。お陰様で月間鑑賞数がかなり多かったヒトシです。
さて、テレビで映画が流れているとたまに「途中から見たので前半をちっとも知らない」ということが間々あるかと思います。今回の映画は実はそういう経緯で「後半のシーンは見たことあるけど全編見た記憶はない」という悶々とした何かを抱えること早数年、という1作です。

本日の映画:「ゴジラ」(昭和59年・日)

昭和29年にゴジラの大破壊に直面しはや30年となった日本。伊豆諸島沖を漂流する漁船を発見した左遷ジャーナリストの吾郎は、船内で元船員の死体と巨大フナムシショッキラス、そして唯一の生き残りである大学生の宏を発見する。宏はショッキラスの他に「もっと大きな影」を見たといい、彼の証言を聞いた担当教授の林田はゴジラの可能性を示唆する。吾郎は宏の妹・尚子を半ば利用する形で「ゴジラ復活」の一報をスクープしようとするも箝口令に阻まれる。その矢先、ソ連所属の原潜が太平洋沖で謎の敵と交戦、沈没するという事故が起きる。米ソ間の緊張が高まる最中、内閣は箝口令を解いてゴジラ復活の事実を公表。米ソによる戦術核行使も阻んだ日本政府は、首都圏防衛を念頭に決戦兵器スーパーXの完成を急ぐ。対ゴジラ戦の機運高まる最中、ゴジラは政府を嘲笑うかのように静岡の原発を急襲し――。

「メカゴジラの逆襲(昭和50年)」を最後に一時終了していたシリーズ復活作となる今作。30年経って高層ビル街が東京に際限なく広がり、スケールアップビル街のただ中を猛進するゴジラ。その姿はまさしく「人類の味方」を辞め「破壊の使者」としての職務を全うする物があります。新幹線を摘んで投げ捨て、ビルをくり抜く放射熱線を放ち、眼前の全てを破壊する怪獣王の紛うことなき大蹂躙はシリーズの蓄積と進化を感じさせます。

そして私が個人的に大変好きなのが都市防衛決戦機スーパーX。放射熱線を真正面から受けて耐えきる破格の耐久力とゴジラを沈黙させうる切り札を装備したちょっとずんぐりむっくりの決戦機。作戦の都合ゴジラの矢面に立ったその勇姿に、私は並々ならぬ悲愴さを感じずにはおれません。ビル街を盾に、安全圏を維持しながら決死の総攻撃を仕掛けるスーパーX。以降「vsデストロイア」まで続くスーパーX伝説の1頁目に燦然と輝く勇姿を、是非見届けてもらえればと思います。

【まとめ】
破壊:4.5/5.0(都市が進化するように、怪獣王の破壊もまた進化する)
ハプニング:3.1/5.0(字画と絵面が全く噛み合わない悲劇)
スーパーX:4.1/5.0(誇り高きその勇姿と戦果に敬意を!)


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