ふたつあしの

0801 13:05

―それじゃ、お名前からいいかしら。
安藤灯、都立××高校2年です。

―キツくなったら言ってね。
はい。

―じゃあ、今日はどこに行こうとしたの?
光希先輩とお台場まで……2か月ぶりだったから、もう嬉しくて。こんな感じ、ですか?

―続けて。
それで、神田で女の人が乗ったんです。二十歳くらいかな。田町の手前で、あ、あぁあ。

―大丈夫?
はい、ええと。腕が落ちたんです。ぼとっと。すぐ脇腹と背中に、ヒレが生えて、見たら、ぅう゛!!

―ちょっと一回止め
目ェ!真っ白!どうして!?光希ちゃん!あぅぐっ……そうだ、あれ、飛んできて、噛んだの、あたしの腕!ギザギザ!痛いぃい!

―灯ちゃん!?
みきちゃん!なんであたまないの?ママ?やだよぉ。サメ、あいつサメサメにんげん!あたま、ぜんぶ、サメ!!サメぇぇぉロァッ……

(回答者嘔吐、のち失神の為インタビューを中断)

【通報 に続く】

#逆噴射プラクティス #逆噴射小説大賞

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?