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【雑記】確かに弁護できるが総合すると全員悪い

こんばんは、ヒトシです。ちょうど半月ぶりの映画記事になります。見たい映画があっても諸々で遠出できない状況が続き、正直鬱々としていた最中にフォロワーさんに教えて頂いた事を思い出しました。

コップ・カーとかオススメです(概略)」

……何ですかそのシンプルに何か起きそうなタイトル。そしてタイトルには前科あっても驚けない成人男性の厳しい面構え。これは「私好み」というやつなのではないか。というわけで今回の映画はこちらです。

「COP CAR(2015・米)」

親に逆らったか絶賛家出中の少年2人。直截なNGワードを吐きながら平原を歩き回る彼らが見つけたのはなんと無人のパトカー(フル装備)。車内でひとしきり警官ごっこをエンジョイした彼らは車内に放置された鍵を発見、(勿論)無免許で公道に飛び出します。しかしそんな彼らには3つの厄介事が。一つはこのパトカーのトランクに積まれた「危険な積荷」。もう一つは公道ですれ違い危険行為を目撃してしまったおばちゃん。そして最後の一つはパトカーの主(ケヴィン・ベーコン)。果たして彼らの逃避行はどこまで続くのか……!?

というのがこの映画の大まかなあらすじですが、まずこの映画何よりケヴィン・ベーコンが怖い。上着脱いだまま荒野をカバン担いで早足で歩くだけで既に犯罪行為を予感させる。呼吸するように嘘を付き慣れた手つきで直結かます。更に笑い方がどう足掻いてもヴィラン。善良な市民や彼らの安寧を守る警官はそんな乾いた笑い方しない。そもそも初登場直後にやったことを全く弁護できない。

そして少年達のことも私はどうにも弁護できるし弁護できない。まだ将来ある若者であるし殺しもやってない、とは言えるけどパトカー盗んて乗り回し備品て遊んじゃった事をチャラにはちょっとできかねる。ベーコンのように直結してエンジンかけたりしなかった事を褒められる程度である。

更に危険な積荷の正体こと死にかけおじさんが後半からストーリーにガンガン絡んでくる。ケヴィン・ベーコンに頭からどこかの大穴へ投げ込まれかけたこの男も残念ながら「ただの被害者」ではない。少年達を事実上の人質にひとつの勝負を仕掛ける。一気にBGMが消え、本来の愛車で追いついたベーコンを相手取っての決戦が幕を開ける。果たして誰が生き残るのか。パトカーは無事持ち主に戻るのか。いくつの死体が出来上がるのか。知っているのは、ただ照りつける午後の日差しだけである……。

【評価】
ケヴィン・ベーコン:4.4/5.0(警官というタグが貼ったそばから剥がれる)
ストーリー展開:3.5/5.0(シンプルにして予想の外側。死体の多寡が問題なのではない、止まらない緊迫感が堪らない)
銃弾:3.8/5.0(ふざけて撃った序盤の銃弾、命を削る終盤の銃弾)

【ごあんない】
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