スキマを埋めることが人の心を救うのかもしれない
コロナでいろんな給付金制度や助成金制度が整備されてきましたが、どうしてもその制度にハマることができない人がいること、知ってますか?
例えば、給付金でいえば、基準金額を1円でも超えていれば対象にならないというのは、わかりやすいかもしれません。
働き方が急に変わって、子育てしている人や家族の介護がある人も、テレワークがあれば働きやすくなったという人いるんじゃないの?と感じている人もいるかもしれません。
でも、実際は、全然変わらないよっていう人もいるんですよね。
身近な人だからこそ話せない
現実は困っていることが多い人ほど、制度からこぼれ落ちてしまうことが多い。そして、制度からこぼれ落ちた人がどうなるのかというと、困っている状況は変わらず結果的に自力でなんとかしないといけないんです。
「困っているなら誰かに相談すればいいんじゃない?」という声も聞かれます。当然、必要ですけど、家族や友人など、身近な人だからこそ話せないという人もいます。
実際に、子供の発達障害がわかったとき、夫や両親が理解してくれず、母親が1人で抱え込む(逆の場合もあります)という話はよく聞く話です。
困っていることが多くなればなるほど。また、少数の意見になればなるほど、話しても通じないことが多くて、逆に困ってしまうということもあります。
やり方は簡単だけど効果は無限
身近な人に話せる人がいないとき、結果的に1人で抱え込むことになりますから、精神的に追い込まれ、うつ病などになることもあります。
本当は、もっと早い段階で身近に話しを聞いてくれる人がいたら、病気になる前に心のバランスを保つことができますよね。
今、感じていることは、制度からこぼれ落ちた人を受け入れる受け皿が必要だということ。
気軽におしゃべりができるだけで、発散できて気持ちが少し楽になる。そんな場が今、求められていると思うんです。
おしゃべりは、誰でもできるしとっても簡単です。だから、そんなに効果があるとは思えないかもしれません。
でも、カウンセリングを受けると、やることは話すことがメインですよね。もちろん、病院や専門家の方のカウンセリングは、きちんとした技術を持って対応してくださいますから、ただ話すだけではないのですが。
「カウンセリングまでは行く必要ないけど…」
というまだ軽い段階の人たちには、「誰かと気軽に話せる」ことは、想像以上の効果があるんです。
実際に、6月中旬からおしゃべり会をオンライン上で開催していますが、最初と最後のみなさんの表情は全く違っています。また、リピートしてくださる方は、回を重ねるごとに、表情も話す内容も変化しているのが目に見えてわかるほどです。
それほど、「おしゃべり」という簡単なことが、想像以上の効果を生み出しているということです。
同じ場は1つもない
やり方は簡単なおしゃべり会ですが、実は、同じ場を作ることができません。毎回毎回、場の雰囲気は違っていて同じおしゃべり会は存在しないんです。
でも、やっていることは「おしゃべり」という簡単なこと。
どうして毎回違うのかというと、参加している人や開催日時の違いによって、出てくる話題も場の雰囲気もまったく違うから。
私が開催してきた今までのおしゃべり会は、対象をゆるくしていました。どんなニーズがあるのかを知るためというのもありますし、参加しやすさを意識していたからです。
結果的に、共通していたことは、リアルに会うことができなくなったことで、「誰かと話したい」という気持ちが強い。
そして、そこには、放っておくと精神的に追い込まれてしまう人がいるという現状も見えてきたのです。
ターゲットとルールで共通点が必ず出てくる
今までのおしゃべり会では、「日頃のモヤモヤをスッキリ発散」というテーマで行っていました。そうすることで、出会いを求めている人というよりも、本当に誰かとおしゃべりしたい方や、他の人の考えも聞いてみたいという人が参加してくださっています。
また、ルールもしっかり明記したことで、参加してくださる方もルールを理解している人が参加してくださいました。
だからなのか、おしゃべり会では、知らない人同士が集まっても、必ず共通点や共感できることがあり、話も盛り上がっていました。
ターゲットとルールを決めて伝えることは、とても大事ですし、価値観や考えが近い人が集まりやすいということですね。
また、8月から有料化にしたことで、参加者の方の雰囲気も変わってきています。そのお陰で、おしゃべり会を届けたい人もよりはっきりしてきました。
もっと絞った方が、逆に参加者の方も参加しやすくなるということですね。
これからは、
・40代前後のリモートワークになってしまったことで、誰かと話す機会がなくなってしまっている人。
・育児休業中で、ママ友作りが苦手だけど誰かと話したい人。
を対象に開催していきます。
あとは、試してみようかと思っている対象の方を、先ほど思いついたので、チャレンジしてみようかなと思っています。
実は、すべて私自身が経験していることなのですが…。
最終的には、介護をしている人へ、おしゃべり会を届けたいと思っています。
知らない人同士で話す場だからこそ、ターゲットやルールを明確化して、制度からこぼれ落ちている人の場所を作りたい。
それでも、この枠からこぼれ落ちてしまう人はいるけど、他の人が「私もやってみよう」と動き出したらいいなと思っています。
おしゃべり会の詳細はこちらでお知らせしています。
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