カラダの調子を見る方法2-対処編-

前回の続きで、今回は体の調子を見たらどのように対処していくか、について書こうと思います。

まず初めに、前回の最後にお腹と背中で、臓腑の領域について触れたと思いますが、これを参考にしていきます。

ここで陰陽五行の概念を出します。といっても今回は五行までですが、臓腑や感覚、食べ物などなどを 木 火 土 金 水 の五つに分類して表にした、五行色体表を挙げます。

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色体表から、臓腑が木 火 土 金 水のどれに当てはまるか、確認してください。

では次に、五行の相生相克の関係図を挙げますね。

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この図の黒い矢印相生関係を表して、矢印の元が親、矢印の先が子という関係性を示します。
例えば 木→火 で言うと、木は火の親、火は木の子という関係性で、親をが裕福になると子どもも裕福になりますね。そして火が裕福になって親になると子どもである土も裕福になる。これが相生。

一方赤い矢印相克関係を表していて、矢印の元がいじめっ子、矢印の先がいじめられっ子、という関係性です。
例えば 木→土 で言うと、木は土をいじめて、土は木にいじめられる。続いて、土は木にいじめられるけど、一方で水をいじめる、というような。

ここまでで必要な概念を出しました。

さてここから対処法ですが、前回の四診で、一番反応があった場所、ツボ、どの領域かをまずは選び出します。

では、先ほどから「木」を起点に例を出していたので、反応が出ていた領域としてここでも肝を例にして話を進めていきます。

まず、反応の出方としてどう出ていたか。

 痛み、腫れ、熱っぽさ、張りが強い:一旦「実」症状として捉えます
 痛み、すこし窪む、冷感、張りがない:一旦「虚」症状と捉えます

初めに「補」の対処をしていきます。

木の領域を補う、つまりは裕福にさせるには、「腎」の領域を補いつつ、「肝」の領域も補います。

お腹と背中のそれぞれ、腎と肝の領域に、爪楊枝の丸いほうや、手元に何もなければ手の指(人差し指から薬指までの3本でよいでしょう)をそろえて、軽くさすってあげます。

5~6回さすったら、もう一度お腹もしくは背中の、反応があった所を確認してみます。もちろんそれを受けている方の感覚の変化も聞いてみてください。

変わっていたら、それで終了。

変わっていなかったら、今度は実症状が強く出ているところに意識を向けて、「実を取る」対処をしていきます。この時は相克関係にある領域を強くしてあげます。

木の領域ですから、金の領域を補ってあげます。

補い方は先ほどと同じで大丈夫です。

これで変わっていたら終了。

これでも変わっていなかったら、仰向けの状態でかかとの揃い方や、バンザイをしたときの手の上がり方など、そういうところが変化していることが多いです。つまり、まったく変化が起きていないということは、おおよそない、ということです。

そして1日置いてもう一度カラダのチェックから始めて対処してみてください。


と、一通りの対処法を書いてみましたが、もちろん対処法や四診からのチェックはこれだけではありません。代表的なものを書いてみました。

そして実際にはこれはいわゆる対症療法的な、モグラたたきをしているようなものです。最終的にはその本人が何を選択しているか、というところまで深く深くその本人が潜っていくのが最善です。

このあたりについてはまた機を見て書いていきます。

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