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グループコーチングを通して、新人社員が得たこと

初めまして。サービス&デザインアシスト部のかにちゃんです!
新卒二年目になります。よろしくお願いいたします。

本日の話題はOJTについて(後編)です。
前編では、新入社員向けの社内の取り組み、グループコーチングについてご紹介しました。

そこで今回は、昨年度グループコーチングに参加した私自身の経験をもとに、グループコーチングを通して得た具体的な成果について詳しくお伝えします!


グループコーチングを通して得たこと


他者の視点を取り入れることの重要性


グループコーチングでは、自身の1週間の行動を振り返り、良かった点・課題点を洗い出した上で、次週に実施する行動を決定し、報告します。
その際に、他の人からフィードバックを受けることで、自身の行動分析や目標設定に、客観的な視点を反映することができます。

そこでは、思わぬ発見があります。
例えば、自身では課題点として挙げていた事柄が、他の人から見たら良かった点だったり、反対に、良かった点として挙げていた事柄の裏に、実は課題点が潜んでいたり、、、。

実際に、次のようなエピソードがありました。

仕事の中でとあるプログラムを書いた経験について、説明をした時のことです。
「後から読みやすくなるよう、短く簡潔に表現できるプログラムを書いた」と話したところ、「あえてプログラムを簡潔にしないままの方が良いのでは?」とのコメントをもらいました。
そのコメントの意図するところとしては、

  • 簡潔にしたことで、情報量が減ってしまい、書いた本人以外がプログラムを読んでも、直感的に読み解くことが難しいかもしれない

  • 汎用性が高いプログラムの場合、将来的に他の箇所でも使われそうなので、読みやすさよりもわかりやすさを優先した方が良さそう

というのです。

当時の私としては、簡潔=良いプログラムだと思っていましたし、自分の書いたプログラムを他の箇所で使う、といった発想がなかったので驚きました。

このように、自身のPDCAサイクルを他者に点検してもらうことで、本人では思い付かない観点から自身を振り返る事ができました。

知識・興味の幅を広げるきっかけ


グループコーチングに参加する新人たちは、ほぼ全員が異なるプロジェクトに所属しています。
そのため、日々の業務内容や、学習している技術は人それぞれです。
それらの情報をグループコーチングで共有することで、自身に馴染みのない情報をキャッチし、知識の幅を広げることができます。

実際に、報告者以外にとって馴染みのない仕事や技術の話題になると、「それってどういう意図でやったの?」「具体的にどのような場面で使うの?」など、切れ味の良い質問が飛び交っていました。

他の人の報告を聞くことは、これまで触れたことのない分野について関心を寄せ、知識を深めるきっかけとなりました。


相手に伝える力


新人の立場だと、日々の業務における報告や質問は、自身より目上の人に対して行うことが殆どです。
そのため、自身の発言内容がわかりづらかったり、情報が不足していても、聞き手である先輩社員がこちらの意図を汲み取ってくれ、意思疎通が成立する場面もしばしば。

しかしグループコーチングでは、報告や質問をする側も、される側も、新人同士です。
業務経験の乏しい新人にとっては、先輩社員のように、わかりづらい発言に対して自身で情報を補って理解することは至難の業です。

そのため、新人同士のやり取りでは、相手に伝えるための話し方が求められます。
グループコーチングを通して、「相手に伝えるためには何の情報が必要か」「どのような順序で話せば伝わるか」を考えて実践することで、伝えたい内容を正確に伝える力を鍛えることができました。

自ら考え、行動する機会


配属されてからしばらくの間は、日々の業務や会議で新人が意見を言う場面は少なくなりがちです。
わからないことだらけの状態で、経験豊富な先輩社員を前に何かを発信することは、新人のうちはなかなか勇気のいることです。

その点グループコーチングは、年次や経験の差を気にせず、素直に考えたことを発信することができる絶好の機会でした。

新人自らが主体となって活動することで、誰かに言われたからやるのではなく、自ら考え、行動するという、仕事と向き合う上で一生ものの姿勢を作ることができました。

おわりに


以上、今回はグループコーチングで得られた具体的な成果についてお伝えしました。

グループコーチングは新人同士が集まり、日々の業務だけではカバーできない気づきを得ることのできる貴重な機会でした。

また、同期というフラットな関係のもと、互いの悩みや不安をありのままに話すことができるという点で、グループコーチングが精神的な支えとなった場面も少なくありません。

グループコーチングで培った、社会人およびエンジニアとしての姿勢やスキルを糧に、今後の業務に邁進していきたいと思います。