ヘゲモニー国家

ヘゲモニー国家とは覇権国家のことだ。

全ての国に対して相対的に優位に立った国が覇権国家と言われる。

歴史上最初のヘゲモニー国家はオランダなんだよね。

日本の九州位の国土しかないオランダ。

軍事力だけじゃ覇権はとれない。

今のところ、覇権国家と呼べるのは

初代オランダ

二代目イギリス

三代目アメリカ

3国だけ。

古代ローマ帝国も、スペイン、ポルトガルも強大な軍事力を持ってたけど、覇権は取れなかった。

何故?

答えは経済力。

どんなに強い軍隊や武器があっても、政治的に他国より優位にたっても覇権は握れない。

オランダは当時圧倒的に経済力があったから、覇権国家認定されたんだね。

同じ海洋国家のポルトガルやスペインになくて、オランダにあったものは風車と造船技術。

17世紀のヨーロッパの全ての船舶の数およそ2万5千隻、その中の1万5千隻はオランダの船だったらしい。

フライト船…船腹がまるくて、荷物を沢山載せられ、少人数で操縦できる船。

一枚の設計図で量産しまくったらしい。

船に必要な材木。

その製材業で風車を動力にして、効率よく船を作れたらしい。

風車一つで25人分の働きをしていた。

後は船を使った貿易だよね。

だいたい世界中またにかけて、商売してた。

世界初の株式会社はオランダ連合東インド会社

イギリスの東インド会社のほうが、設立は早かったが、株式会社ではなかった。

そんな感じで小国なりの工夫と旺盛な好奇心で、オランダは発展していった。

影の部分では、黒人の奴隷貿易も有名で今では考えられないようなこともしてきた。

それを当時のヨーロッパ諸国は、平然とやっていた。

ヨーロッパ以外の国の人のことを、家畜または商品としか思ってなかった。

こうゆう悲しい歴史もあるんだよね。


オランダの西インド会社は、黒人の奴隷貿易を目的に設立された。

主にアフリカ西海岸、アメリカ、カリブ海を独占地域として認められていた。

もうヘゲモニーだからやりたい放題やっちゃってた。

ロマンを追い求めて栄華を手にしたオランダ。
その栄華の裏には、植民地政策があったことを、知っておかないといけないね。

アメリカのニューヨークは、イギリスがヘゲモニーになるまではニューアムステルダムだった。

日本の鎖国中の江戸時代もイギリスがヘゲモニーになるまでは蘭学を学んでいたし、世界基準がオランダだった。

考えてみると、すごいことだよね!