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「雑草魂」を誤解している!?

みなさんは、「雑草魂」という言葉を聞いたことがありますよね?
私の子供の頃は、どこかで聞いたこと、言われたことがあったように思います。
最近は、聞かなくなりましたよね。学校でもこの言葉を使った記憶がほぼないような気がしています。


1 日本人なら「雑草魂」

 雑草と言えば、何度抜かれてもまた生えてくる。踏み潰されても踏み潰されても何度も立ち直るというイメージから、失敗しても失敗しても何度も立ち上がる、挫けない、諦めない、というような生き方を表してきたように思います。
 スポーツ、勉強などなど、何かに諦めそうになった時や挫けそうになった時に多用されてきたような感じがします。みなさんは、どうですかね。特に、日本人は雑草に例えて、根性論のような意味で使っているイメージがあります。

2 雑草ってどんな植物?

 では、雑草とは、どんな性質がある植物なのでしょうか。みなさんは、雑草にどんなイメージをお持ちだろうか。抜いて抜いても生えてくる厄介者。踏まれても踏まれても生きている。そんなイメージをお持ちでしょう。お庭に生えていたら、気になりますよね。
 実は、雑草は、タネを生成して、地面に落ちると、芽を出す時期がバラバラなのです。ですから、抜いても抜いても生えてくるのは、当たり前なのです。雑草は、生存するため、子孫を残すために必死の生存戦略を取っているのです。他にも特性があるのでしょうが、なるほどと思いましたね。

3 雑草は立ち上がるの?

 雑草は、本当に、踏まれても踏まれてもたちがるのでしょうか。どうなんでしょう。雑草は。。。。

踏まれたら…

「倒れたまま、立ち上がらない!」

のです!
イメージと全く違いますね。意外なもんです。

雑草は、立ち上がるために余計なエネルギーを使わないそうです。倒れたままエネルギーが回復するのを待ち、立ち上がれるとき、立ち上がるそうです。結局立ち上がるのかもしれませんが、イメージとちょっと違うように思います。 

4 「エネルギーが回復するまで待つ」は大事

 雑草から学ぶこと、それは、「待つ」ということ。
学校現場で働いていると、不登校支援でなんとか登校させようとする場合があります。でも、学校に足が向かなくなった子供達は、何らかの理由でエネルギーが枯渇している状態なのです。「踏まれたら、エネルギーが回復するまで待つ。」という雑草の生き方を踏まえれば、無理矢理立ち上がらせようとするのではなく、エネルギーを回復させることに注力した方が良いという子です。立ち上がるエネルギーがないのに、無理矢理立ち上がらせるのは苦しいですね。焦らず、子供達のエネルギーを少しでも回復させたいものです。学校に来ることが全てではありません。ぜひ、子供達に寄り添い、「待つ」の姿勢を忘れないようにしたいです。待ちながら、子供達のエネルギーを回復させるのに有効な手立てを身につけていきたいですね。教員も親も。

雑草の生存戦略から学ぶこともあるなぁと思う、今日でした。

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