見出し画像

学校の『〜しなければならない』からの脱却〜普段通りでいい〜

 今日は、夏休み前最後の授業参観でした。授業参観といえば、授業を参観してもらい、懇談会をもつという流れがこれまでの当たり前でした。服装は、参観してもらう授業はスーツに着替えて・・・というのが一般的なのでしょうか。私が勤務してきた学校は、これが普通でした。そうするものだと思い込んでいました。今年度というと・・・


1 参観後の懇談会なし

 「授業参観後には懇談会をしなければならない」というのも誰も疑わないことかもしれません。今年度は、夏休みに全員面談をするということで、夏休み前の懇談会はなしになりました。これまでも、夏休みに全員面談があるために、懇談会はなしにしてはどうかという話題が毎年上がっていました。しかし、「今までやってきたことだし」「懇談会は必要でしょ」という職員の声が少数あることで、実現してきませんでした。懇談会の具体的な必要性や保護者の負担を考えれば、この時期の懇談会はなくてもよい状態でした。
 今年度、思い切って懇談会をなしにしたことで、仕事の負担も少なくなり、余裕をもった1日となりました。参観日であったものの、普段と変わらない雰囲気、時間の流れに、その違いを感じました。

懇談会はなし!

2 服装もいつも通り

 「参観授業は、スーツで授業をしなければならない」というのが一般的でした。しかし、私は、前からその時間だけスーツを着て授業をすることに抵抗がありました。なぜなら、私がスーツで教室に入ると、「いつも通りの授業」ではなくなるからです。子供達は、スーツをきた私を見て、特別な時間という意識を持ち、普段通りの姿を見せなくなるからです。保護者には、できるだけ普段の子供達の様子を見てもらいたいと思っています。
 今回は、ボスから「普段通りの服装で授業をしてください」という話があり、私は、体育をするような半袖短パンで授業をおこないました。仲のいい先生も同じです。いつも通りの私を見て、普段通りの雰囲気で、授業参観を終えることができました。普段通りの姿を見せることができたと思います。ちょっとラフな格好で行う授業参観はとても新鮮でした。

帽子は被らなかったけど・・・

3 「〜しなければならない」を疑う

 「懇談会をしなければないらない」「スーツを着なければならない」など、学校には、理由は曖昧だけれど、「今までやってきたから」「普通やるもんだから」「当たり前でしょ」などと言って、疑わずに続けてきたことがたくさんあります。「疑って考え直す」ことが、これからは必要だと思います。理由が具体的に説明できないことは、疑ってかかるべきです。意外と、「どうでもいいんじゃない?」ということがたくさんあるはずです。今回は、特に、服装。スーツをやめたおかげで、いつも通りの授業の雰囲気を作ることができ、普段通りの子供達を見てもらうことができました。ぜひ、当たり前だと思っていたことに疑って考えてみましょう。

4 普段通りを見せたら評判が良かった

 今日は、学校評議委員のみなさんも授業を参観して回っていました。授業参観後にボスの部屋で評議委員さんとボスが話していたところで、ある評議員の一人が「先生方の服装がいつも通りで、子供達との距離感もいつも通りで良かったですね〜」と仰っていたそうです。スーツで、堅苦しい雰囲気で授業した時、今回のような雰囲気を比べれば、違いをはっきり感じたのでしょう。繕うことなく、普段通りの雰囲気を意図的に作り出すことってとても大事なことだと感じた1日でした。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?