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脳科学からみた傾聴(話を聴いてもらうこと)の効果その5

あなたはこういう経験はありませんか?

・愚痴をえんえんと聞いてもらったらなんだかスッキリして、その事がどうでもよくなってしまった。

・悩みを相談していて話をひたすら聞いてもらったら、頭の中が整理されてきて自分で答えにたどり着いてしまった。

・ひたすら話を続けて聞いてもらったら、自分で自分の思いや考えに気づいてビックリした。

上記3例が傾聴でよくみられる効果です。では一体、なぜこういうことが起きるのか?実は話している人の脳の中でいろんなことが起きているのです。自称、傾聴解明マニアのわたしが傾聴を脳科学の視点で書いていきます。

↓前回の記事はこちらから読めます↓

5・感情的な瞬間に脳は特にシンクロする

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以下、上記本より引用

人々の脳は特に感情的な瞬間にシンクロすることを示しています。ということは、神経カップリングー本当に他の人を知る事ーは、同じ感情を共有した時に、最も有効なものとなります。

わたしのカウンセリングの師は傾聴する時にいつも言うのが

・感情を受け止めろ

・感じればいんだよ感じれば

と、毎回毎回これでもかという位、同じことを言い続けます。これはすなわち「脳をシンクロさせろ脳をシンクロさせろ」っと言っていたんですね。言い方を変えれば深い深いコミュニケーションが取れている状態、とでも言いましょうか・・・・

なんとま~凄い事ですね。さすが師匠は大脳生理学者だけありますね。

また、本にはこうも書かれています。

真の共感の感情的な理解は、あなたとあなたが焦点を合わせている人物の協同する脳の活動を拡充します。

脳の活動を拡充するということは、脳が活性化して可塑性を促すということです。

ちなみに脳の可塑性とは?下記を参照してください

■脳の可塑性 :脳の可塑性とは「発達段階の神経系が環境に応じて最適の処理システムを作り上げるために、よく使われるニューロンの回路の処理効率を高め、使われない回路の効率を下げるという現象」のことであり「発達期の脳において顕著にこの性質が観察される」(「ある科学論文の誕生」より)。ニューロンの可塑性についてはカナダの心理学者ドナルド・ヘッブ(Donald O. Hebb, 1904-1985)が提唱したヘッブ法則が有力視されており、ある一定の刺激が来た場合にのみシナプスの可塑性ができる(協同性)、特定のシナプスにのみ可塑性がみられ関係のないものに可塑性は生じない(入力特異性)および、弱い刺激でも他の刺激の助けをかりて可塑性を生じる(連合性)の3つの特性で脳の可塑性を説明するものである。ヘッブの法則に修正を加えたのがコバリアンスで、これはシナプスの強化は、あるニューロンがシナプスを介して次のニューロンを刺激できるかどうかにかかっており、そのことの強化刺激つづくことと可塑性には関連性があるというものである。

↓引用元はこちら↓

話を真摯に聴く「傾聴」とは脳の可塑性へのアプローチだったわけです。また、脳がシンクロすればするほどより脳に強い反応がでるわけですから、脳の可塑も著しいということです。

次回は傾聴により可塑が活性化すると何が起きるのか?まとめを書いていきます。引き続き読んでいただけると嬉しいです。

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