恋人

もぅマヂムリ。カノジョとゎかれた。

去るセント・ヴァレンタインデーのことである。僕はアルバイトを終え、自宅に向かう途中、ある場所に立ち寄った。

そこには、同じアルバイトをする女の子が待っており、たどたどしく僕にDEMELの6つ入りのやつを渡してきて、驚くべきことに僕に告白をしてきた。

驚天動地。青天の霹靂。

ほとんど喋ったこともない子だった。曰く、この世の中で僕の顔が一番好きなのだそうだ。

その晩、電話をして、僕は恋人と別れた。

僕は情けで付き合ってしまっていたし、ゆえに恋愛感情が薄れていた。というか皆無に近かった。そんな状態で付き合い続けることは失礼だ、と都合よく自己解決して、僕は進んだ。

若い人間が若さの何たるかを語るなど、噴飯ものであろうか。僕は、若いということは、まだ何も知らないということだと思う。肉体が若いかどうかは全く関係がなくて、あらゆることに知ったかぶりをするようになったら、僕は若くなくなるように感じる。

「責任」を取って付き合い続けて結婚まで至ることが正しいのかと言われると僕にはそうは思えない。

ので、おれのじんせいだし、楽しいほうへ、美しいほうへ、悲しいほうへ。

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