「補聴器は雑音ばかり聞こえる」は本当か?

「補聴器は雑音ばかり聞こえてだめだ」
という声を聞いたことはないでしょうか?

補聴器から聞こえるという雑音について、私の経験から解説させて頂きます。

補聴器装用者が言う雑音については、大きく分けて3つあると思います。

1.ハウリング
2.補聴器の内部故障による異音
3.周囲の環境音、生活音

それぞれ解説致します。

1.ハウリングについて
補聴器を付けておられる方でピーピーと音を出しておられる方を見かけませんでしょうか?
このピーピーという音がハウリングです。
ハウリングは補聴器が出した音が外部へ漏れてしまうと発生します。
原因としては耳あな型補聴器であれば、耳の穴と補聴器の形が合っておらず隙間ができてしまい音が漏れることが考えられます。また耳かけ型も同様にイヤモールド(耳の型に合わせた耳栓)や通常の丸い耳栓が合っておらず音が漏れることでハウリングが発生します。

お金をかけずに直す方法として、近年の補聴器にはハウリング抑制の機能が搭載されています。購入店舗に行って機能を有効にしてもらうことでハウリングの発生を抑えられます。
またお金はかかりますが、耳あな型やイヤモールドの形の作り直し、通常耳栓のサイズ変更することでハウリングの発生を抑えられます。


2.補聴器の内部故障による異音
これに関しては音の種類が様々あるので音の例が出せませんが、今まで聞こえなかった異音が聞こえた場合は、内部故障の可能性があります。故障の場合は修理•買い替えが必要になりますので、購入店舗に行って相談をされてください。


3.周囲の環境音、生活音
世間で言われる「補聴器=雑音が聞こえる」はこれが主な要因だと思います。

難聴者の方は聞こえのレベルにもよりますが、補聴器をつける前は周囲の環境音や生活音が聞こえにくい、または聞こえていない状態です。
人が近くを歩いている時の音、エアコンや換気扇のモーター音や送風の音、外で雨が降っている時の音、冷蔵庫が半開きの時の警告音などなど、、、あらゆる音が聞こえていない状態です。
補聴器をつけるとことで、それらの音が一気に入ってくることで騒がしい状態になります。周囲の環境音や生活音ばかりが気になり、邪魔な音だと感じ、それが雑音という認識に繋がっています。1番早い解決方法は脳を慣らすことです。人間の脳はとても高性能なので、初めは環境音や生活音が騒がしく感じても次第に慣れていき、その後これらの音はしっかり聞かなくてもいいんだと認識し、気にならなくなっていきます。
ここで我慢ができず、音を下げるような調整をすると環境音や生活音は静かになりますが、人の声など肝心な音も聞こえにくくなります。そこでまた音を上げる→環境音•生活音がうるさい→音を下げる→肝心な音が聞こえない、、、、このループに陥ると次第に補聴器が面倒くさくなり付けなくなっていきます。とにかく初めに脳に慣れさせることが大切です。

以上が「補聴器は雑音ばかり聞こえる」という原因だと思います。

ご不明な点や質問等があればX(Twitter)インスタグラムのDMにて回答させて頂きます。X→@re_hearing_aid インスタ→real_hearing_aid


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