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240508(マタ旅)

2024/05/08



私なりに感じたことを残します。


タイトルの通り、マタ旅のこと。


SNSでは、大きくなったお腹と一緒に旅行先で映える写真を撮って、
 

'' ただただ楽しそうでキラキラした投稿 ''


をしてる人が多いなって思った。


でも、死産を経験した今、私にはそんな軽率なことできない。

 

一定のリスクも潜んでいることが分からないような楽しそうな投稿、無責任に出来ない。


マタ旅を否定するつもりもないし、行きたい人は行けば良いと思うけど、いつ発生するか分からないあらゆるリスクも抱えて行くことになる、というのは忘れたらあかんよって話。


それから、最悪の事態になった場合には、もしかしてマタ旅での行動が原因なのかな?と後悔を抱えることになる可能性もゼロではない、ということも踏まえて、行くかどうかを考えるべきじゃないかな?という話がしたい。


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娘の心拍が止まってるなんて思いもしなかった頃、妊娠23週あたりに、誕生日旅行に行った。


これが、私にとってのマタ旅にもなるのだと思う。


ずっと行きたいと思ってた場所。


旦那氏とはまだ行けていなかった場所。


私たち夫婦の推しキャラもいる、可愛い可愛い場所に行った。


(あえて名前は出しません。世界を敵に回したくないので…)


もう、夫婦二人の時間はなかなか取れなくなるだろうからと、旅行は前向きに考えてた。


他のプレママさん、ママさんと同じように、キラキラした旅行を楽しみたいという一心やった。




もちろん、激しい乗り物には乗らなかったし、何なら妊婦でも楽しめるかチェックしてから遊んでた。


待ち時間も、座れそうな箇所があったら座ったし、ちょっと疲れた頃には座って休息もとった。


私は無理のない行動をとってたつもり。


でも、後の妊娠24週での妊婦健診で、


『心拍が止まってる』


『顔や身体のむくみの状態から推測すると、一週間ほど前(つまり妊娠23週頃)に止まったのだろう』


と言われて、一番最初に浮かんだのはマタ旅のこと。


無理のある行動はなかったし、疲れたら休んだし、その後も出血や破水もなかったから、何事もなかったのだと思っていた分、


あのときに動きすぎたのかな、とか、あの乗り物に乗ろうよと私から誘わなければ良かった、と自分を責める結果になった。


もちろん、マタ旅での行動が死産の原因となったかどうかは誰にも分からない。


明確な原因不明と言われたから、これ以上のことは分からない。


別の原因だって考えられるだろうし。


無事に出産した人の中には、私よりもずいぶん動き回ってる人もいるだろうし。


旦那氏と二人で行きたかった念願の場所やし、旅行自体はとても素敵で、かけがえのない思い出もたくさんできたし、行って楽しかったのは事実。


でも、娘の死産の理由を探るたび、もしかして、と浮かび上がる、旅行での行動。



死産の本当の理由なんて誰にも分からなかったけど、私は一生、心残りを抱えて生きることになった。


あのキラキラしたマタ旅が、心に引っかかりを残すものになると思わなかった。


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あらゆるSNSや雑誌、メディア等では、マタ旅にオススメだと言われている時期は、妊娠中期や後期やったと思う。


でも、妊娠中期、後期でも、突然の破水、出血、切迫早産などが発生しないなんて言い切れへんし、それまでの検診で問題なくても、事が一変すれば、これらは突然起こるものやと思ってる。


私みたいに、最悪の事態になったのに破水も出血もない人もいる。


そんな時期に、リスクをきちんと説明せず、緊急事態になったらどう行動すべきかの説明もなく、二人の時間を楽しめるのは今のうちだから行っておいでよ、と言わんばかりの、ただただ前向きな情報だけを与えるのは間違ってるんじゃないかな?



(いや、リスクも含めてそこまで汲み取れなかった私が悪いのかもしれないけど…)



冒頭にも書いたけど、マタ旅を否定するつもりはない。


行きたい人は行けば良いと思う。


でも、突然の破水、出血などのリスクがあるのは忘れてはいけないこと。


旅先でもし緊急事態が起きてしまったらどうするのか、を想定した行動シュミレーションは必要やし、近くに病院はあるかどうか事前確認は絶対に必要。


それから、緊急事態が起きた時、もしくは、予兆もなく最悪の事態となってしまった場合には、その理由を探るたびに


『もしかしてマタ旅での行動が原因なのかな?』



と後悔を抱えることになる可能性もゼロではない。



そういうことも踏まえて、行くかどうかを考えるべきじゃないかな?


発信する側も、楽しいことばかりを載せるんじゃなくて、

『旅行ではこういうことに気をつけたよ、無事に帰ってこれて良かった』


ぐらいまで書いて発信すべきやと思う…。


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賛否両論のあるマタ旅。


私一個人的にとっては素敵な思い出が出来たし、一方で、一生の心の引っ掛かりにもなったマタ旅。


各々、リスクとも向き合いながら行くべきかどうか考えて欲しい。



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いろいろ書いたけど、そんな私のマタ旅の中で嬉しかったことも残しておきます。


行き先で私の推しの子が、私のお腹の上から我が子のことを優しく撫でてくれたこと。


たくさんおめでとうって言ってもらえたこと。



いっぱい可愛がってもらえて、良かったね。


ここちゃん、あなたは幸せ者やで。


それだけは覚えておいてね!!


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