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教科書とは全然違う!?自然農法家 佐久間権左衛門さんの家庭菜園

【医×農】-食に携わるものとして「食の安心・安全を考える」-

皆さま こんにちは
「医療×農業」の距離を近づけたい♪
ヘルシーパス畑部の小川です。

※また投稿がご無沙汰になってしまいました。
 夏に書いていた記事を、アップするのわすれてました。
 季節感ずれていますが、どうぞよろしくお願いします!

今回は、2022年6月に「自然農法家の家庭菜園」を訪ね、教科書と違って驚いたポイントをレポートします。




土がカッチカッチ?!

連作障害なし?!

凄腕自然農法家の家庭菜園は「教科書通りじゃない」って感じでした

2022年6月に山形県鶴岡市の凄腕自然農法家 佐久間 権左衛門さんのもとで、田植えや大豆の豆まきをお手伝いした際に、家庭菜園も見せてもらいました。

僕(小川)と九州エリア担当の石塚くんも、静岡市で市民農園を借りて農作業をやっているため、佐久間さんが普段どのように野菜を育てているかに興味津々。

佐久間さんの家庭菜園はご自宅のすぐ真裏にあります。
家庭菜園といっても、立派なビニールハウスです。
流石は農家さん。

そしてもっと驚いたのは、畑作りの教科書に載っている”常識”とは全く違う、「教科書通りじゃない」家庭菜園だったことです。


教科書通りじゃないポイント①
土がカッチコッチ

冬には積雪がある鶴岡市。
ビニールハウスのビニールを剥がして放置しておくそうです。
そのため、重たい雪に押し固められ、土壌が固くなってしまうそうです。

ところが、佐久間さんはなんとその土を「一切、耕さない」そうなんです!

一般的に土作りのポイントは
・通気性(水はけ)がよいこと
・保水性(水もち)が高いこと
・保肥性(肥料もち)が高いこと
・酸度が適正であること
などが言われており、

いわゆる「フカフカの土」が良いとされています。

でも、佐久間さんの家庭菜園では、真逆の「カチコチの土」でも野菜がすくすく育っていました。


※とてもじゃないですが固くて指では掘れないくらいカチコチです。写真では伝わりきらないのが残念。


教科書通りじゃないポイント②
連作障害が無い?種まきしなくても「こぼれダネ」で芽が出るらしい

2つ目の驚いたポイントは、植物から自然に地面に落ちた「こぼれダネ(こぼれ種)」で、勝手に野菜が芽を出すことです。

ここで、面白いなと思ったことが「連作障害が無い」ということです。

一般に、同じ作物を毎年同じ場所で栽培すると、土の中の栄養分が不足したり、その作物を侵す病菌等の密度が高くなって、作物の育ちが悪くなる「連作障害」をおこすことが知られています。

僕と石塚くんが市民農園を借りた時にも、農家さんから「トマトやきゅうりのように、連作すると発育が悪くなる作物もあるよ」と聞いていました。

なので、佐久間さんのトマトが「こぼれダネ」で「連作」をしてもすくすく育つということを聞き、ビックリしました。


※このトマトはかれこれ5年以上、同じ場所で育っているそうです


教科書通りじゃないポイント③
雑草もぼうぼう。でもそれで良し

最後の驚きポイントは、「雑草がぼうぼう」ということです。


植物や虫の本来の力を活かしてもらうと、野菜が勝手に育つんだよ
と佐久間さん。

当然ながら、除草剤などは一切使用せず、肥料も使いません。
それでも毎年、野菜たちはすくすく育ってくれるそうです。

あくまでこちらは家庭菜園のため「販売して収益を上げる」ほどの生産量はないそうですが、「家族で食べて、ちょっと余ったら近所の人におすそ分けする」くらいの野菜を収穫できるそうです。


ということで、
自然農法家の家庭菜園のプロトコル通りじゃない3つのポイントをお届けしました。

こういう家庭菜園って素敵だなー
って思いました。

「ヘルシーパス畑部」は2022年シーズンも楽しみ、学びながら畑作業を続けていきます!

ヘルシーパス畑部:小川