才能(音楽瞑想)

みなさま、こんにちは

今朝の「音楽の絵本(78)」(音楽瞑想会)ありがとうございました。
今回は「才能」というエッセイを演奏とともにお送りいたしました。

アーカイブは以下でご覧いただけます。
https://youtu.be/Y7DrHNrr5_4

KABUTO 音楽の絵本
Story-78 才能

「目を閉じます。今朝は「才能」をテーマにお送りします。「才能」という意味は辞書には「ある個人の素質や訓練によって発揮される、物事をなしとげる力」とあります。
今回は「才能を発見すること」についていろいろな角度からお話してみたいと思います。

あるとき、転びそうになって咄嗟に壁に手を触れたことがあります。手が濡れていたので手を放したとき、その一部がきれいな花模様になっていました。まるで手の平が作った版画のようでした。これは自分の手が持っている「才能」かなと思いました。

そんなふうに考えると、「才能」はもっと身近にいくつもあるように思えますし、「才能」をみつけることはとても楽しいことのように思えます。

たとえば、「私はコーヒーを入れるのがうまくて、お店で飲むコーヒーより絶対美味しいと思う!」とか「私は映画を見たあとで、そのことをわかりやすくドラマチックに話すのが得意」とか「料理をレシピどおりに作って、+ひと工夫するアイデアがよく思いつくの。」・・・・・
少し思い浮かべるだけでも、1つ2つ出てくるように思います。

今朝はご自身が普段何気なくしていることで、もしかしたら「これって才能?」と思えることを探してみたいと思います。自分では自然にできていることが、実は誰もができることではないことかもしれません。ぜひ楽しく思いを巡らせてひととき過ごしたいと思います。

心が今とても穏やかです。安心と幸せの中にいます。

「人間」は「偉大な才能」だと思います。
身体を見れば、血液が循環し、臓器が働いて、細胞は生まれ変わり、生命を維持してくれ、また、五感がさまざまな判断をしてくれています。心を見れば、笑ったり嬉しかったり、泣いたり怒ったり、多彩な感情があります。人間という「才能」、この才能の結晶としか思えないものを私たちは生まれたときから持っています。

ある若い画家がテレビでこんな話をしていました。
「幼少期に、虫とか鳥とか雲とか山とか、画用紙にクレヨンでたくさん書いていました。描き始めると永遠に描いていたいぐらいの気持ちになりました。両親はいつも「お前は絵がうまいな」と言ってくれましたが、そのときは、だれもが同じように描けるものと思っていました。あるときそれは神様がぼくにくれたプレゼントだと気づき、一心不乱に今日まで絵を描き続けてきました。」

ぼくが小学生のころ、担任の先生が授業中に話してくれたことがあります。
「私の昔の教え子で、現在運送会社の社長をしている男性がいます。彼は決して勉強ができた方ではありませんでした。卒業後、同窓会に呼ばれたとき、彼は25歳でしたが、トラックの運転手をしていると話してくれました。彼は「会社の中でも運転がうまいと褒められている」とみんなの前で自慢げに話していました。
学校の勉強は大事だけれど、君たち1人1人がどんな才能があるか、どんな職業に向いているか、どんな趣味で人生を楽しむか。それはこれからだんだんとみつかっていきます。
「これをしているときワクワクする」とか「これをしていると人に喜ばれるし、自分も幸せになれる」と思えることがあったら、ぜひそれに取り組んでみてください。そこから広がる世界があると思います。」
このような話だったと思います。

誰かが才能を発揮して成し遂げたことが「作品」や「商品」になり、自分の喜びになっていることは無数にあります。「自分ができること」も誰かの役に立つことがあるかもしれない。
パズルは形が違うピースを1枚1枚はめていくことで完成します。我々も1人1人が違ったピースで、それぞれができることで助け合い、支え合いながら大きな「1枚の絵」を作っているように思えます。今、すべてがひとつという思いでひとときを過ごしたいと思います。

ゆっくりと、もともとのあなた自身を感じていきます。
目を閉じたまま、だんだんとご自身に戻っていきます。
自分自身を感じていきます。全身を左右に少し動かしてみてください。
手の平を広げてください。

「朝起きたとき、夜寝るとき、自分の才能、できることを探してみる。みつかったら、また1つ嬉しくなる。」その幸せを感じています。ご自身がかけがえのない存在であることを思い、安心と幸せに包まれていることを感じます。

ゆっくりと目を開けてください。
ありがとうございました。
今、素晴らしいエネルギーに包まれ、満たされています。
すべてがひとつということは、あなたはすべての命「ひとつひとつ」であるということです。
良い一日をお過ごしください。」

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