心身(音楽瞑想)

みなさま、こんにちは

今朝の「音楽の絵本(83)」(音楽瞑想会)ありがとうございました。
今回は「心身」というエッセイを演奏とともにお送りいたしました。

アーカイブは以下でご覧いただけます。
https://youtu.be/KIXXxrsqI7c

KABUTO 音楽の絵本
Story-83 心身

「目を閉じます。少し前の76回目の「音楽の絵本」では「ひとつ」というモチーフを取り上げました。私が行っている「ミュージックセラピー」の目的は「すべてがひとつ」であることを体感することで、すべてがつながっているというエネルギーを得ます。そのエネルギーは良き出会い、できごとを引き寄せ、より素晴らしい人生を実現します。

今朝は、この「すべてがひとつ」というお話を「心身」、心と身体というキーワードでお話したいと思います。

「自分」ということを考えるとき、何を思うでしょう。
まずは、「自分の心と身体」を思い浮かべることが多いと思います。

自分の身体を思ってみます。60兆の細胞があると言われているこの身体。
「自分の身体」と言っていますが、この60兆の細胞をつくったのは明らかに「自分」ではありません。ある生命科学の先生は「生命は生命をつくれない。我々は木の葉一枚つくることができない」と言っています。
この身体、自分のものと思って毎日生活していますが、自分でつくった訳ではありません。
心はどうでしょう。こんな時に笑おう、こんな時に悲しもうと決めて生まれてきたわけではありません。心も自分のものですが自分でつくっていません。

心も身体も自分でつくっていないのに、自分の心、自分の身体と言っています。自分でつくっていないのであれば「もっと自分は自分に無責任で良いのでは」と思うこともできます。ただ、これは「何をしても良い」「あした仕事に行かなくても良い」という意味で言っているのではありません。
すごく苦しんでいるある方にこの話をしたとき、苦しんでいる自分自身から少し離れることができて、自身を解放できたということがありました。
自分はこの心と身体から逃げることはできないと思っていても、この真実が気持ちを少し楽にしてくれます。

自分はどこから来たのか、両親がいて、母親が産んでくれたから自分がいるというのはもちろんです。しかしそれは出産ということで、お母さんが自分をつくった訳ではありません。
この心も身体をつくった誰かがいるはずです。人生が送れているのは、60兆の細胞が生命を維持してくれているから。人の心に触れて感動することもあります。
誰がこの心身をつくったのでしょう。つくったのは、神様とか宇宙とか自然と浮かんできますし、またつくったのは、サムシンググレート、偉大なる何かという先生もいます。

地球上にいるのは我々人間だけではありません。動物や虫、魚もいれば、植物の種類もたくさんあります。これらすべての生命をつくった誰かがいます。
そう考えると、こちらの自分が自分ではなく、そのつくった誰か、何かが本当の自分と考えることもできます。
人間だけでなく、すべての地球上の生命、また宇宙のすべての生命をつくった何かが「本当の自分」と思えたらどうでしょう。
私もあなたもすべての人も自分であるし、道に咲く花も自分であるし、遠く空に瞬く星々も自分であるということになります。

その思いはすべてがひとつという意識に昇華していきます。
本当の自分を含めたすべての生命がひとつという思いでひとときを過ごしたいと思います。

心が今とても穏やかです。安心と幸せの中にいます。

こんな話を聞いたことがあります。
「どんなに体調が悪くても「私は健康です。」と言っていたら良い。
心で「健康、健康」と思い、会う人、会う人に「健康、健康」と話していれば、身体の病気はそのうち逃げていくから。」
このお話を聞いて「おもしろいなぁ」と思いました。「心と身体がつながっていることを象徴している。」と思いました。
「病気は辛いなぁと心で思っていると、身体にいる病気はそのまま居続ける。健康なふりをして過ごすことです。」ともその方は話していました。

古来、「病は気から」とも言います。この意味は辞書には、「病気というものは心の持ち次第で軽くも重くもなる。」とあります。
昔の人はすでに心と身体がひとつにつながっていることをわかっていたのだと思います。

心と身体はひとつ、そんな思いでひとときを過ごしたいと思います。

ゆっくりと、もともとのあなた自身を感じていきます。
目を閉じたまま、だんだんとご自身に戻っていきます。
自分自身を感じていきます。全身を左右に少し動かしてみてください。
手の平を広げてください。

「心にやすらぎを思う。すべてがひとつだから、そのやすらぎの波動はすべての生命で共鳴している」その幸せを感じています。ご自身がかけがえのない存在であることを思い、安心と幸せに包まれていることを感じます。

ゆっくりと目を開けてください。
ありがとうございました。
今、素晴らしいエネルギーに包まれ、満たされています。
すべてがひとつということは、あなたはすべての命「ひとつひとつ」であるということです。
良い一日をお過ごしください。」

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