扶養の壁③ ~比較的新しい106万円の壁~

お金のストレスをなくし、心を癒しながら
幸せな生活を送るための応援をする、
ファイナンシャルプランナー×心理カウンセラー×宇宙とつながるセラピスト
野村光です。

106万円の壁は比較的新しい壁。
2016年に始まった社会保険の適用拡大
によって生まれた壁です。

以前は、パートなど短時間で働く人は
勤務先で社会保険に加入することが
出来ませんでした。

しかし、「社保加入の人を拡大させたい」
(社保に加入する人を多くしていきたい)
という国の考えのもと、以下に該当する人
は社保に加入出来る可能性が出てきたのです。

①週の労働時間が20時間以上
②月額賃金が88,000円以上
③学生ではない
④2か月以上雇用の見込み
⑤「101人以上」の会社に勤めている

週の労働時間が20時間というのは
あくまで契約上の話になるため、
実態はもっと働いていたとしても、
契約書上20時間未満であれば、
88,000円以上働いていても社保加入を
逃れられるということになります。

ですから、106万円より多く働きたいけれど
社保加入したくない、という方においては、
契約時間を20時間未満に抑えてもらうことで
社保加入をまぬかれるという裏技が使えます。

また、時給が高く、時間が20時間に満たずに
88,000を超える場合というのも社保加入対象外
ということになります。

④の雇用条件は、以前は1年以上だったものが
2か月以上と短縮され条件緩和されました。

さらに、⑤「101人以上」の企業に勤めている
という条件も、今年の10月(まもなく!)から
「51人以上」の会社に勤めていることが条件
になりますから、社保加入したい人にとっては
朗報ですね!

これまで述べてきたことからわかるように、
106万円の壁は扶養してもらっている側が、
社会保険加入をするかしないかの壁です。

②月額賃金88,000円を1年分の12か月でかけると、
106万円になるため、「106万円の壁」と称します
が、実質は勤務先との勤務時間や賃金等の契約内容
が問われますので、正確な意味ではありません。

上述したように、契約の仕方によって、
社保加入/非加入がコントロールできますので、
どちらを望むにしても、自分の思い通りに
働く条件を交渉できそうに感じます。

社保に加入することは、目先のことだけを考えると、
税金UP、保険料UPでいいことがないように見える
かもしれません。

しかし、長期的に見た場合、公的年金の積み増しが
じわじわ効いてくると思います。
何と言っても、増やした金額が一生涯もらえるのです。
今後もますます長寿になると言われていますので、
思い切って社保加入しても良いのではないでしょうか。

では、また♪

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