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足りていない酸素不足の危機!

ゴールデンウイーク前からこの数週間、インドで新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の死者数が急増し、「酸素の大切さ」を改めて感じています。

我が社のグループ会社にもインド向け酸素濃縮器の支援ということでたくさんのお問合せがあり、機器の出荷もさせていただきました。

『酸素』は命を救うためにもっとも不可欠な要素のひとつです!
新型コロナウィルスに感染して重症化すると肺炎を発症し、呼吸が苦しくなる、いわゆる呼吸困難の状態に陥ることがあります。

また肺炎だけでなく上気道炎や気管支炎など、ほかの呼吸器系器官にも炎症が生じるケースもあります。

自宅待機をされていた方が低酸素血症で急死したという報道もありました。

低酸素血症とは
動脈血中の酸素が少なくなる状態のことで、本来、人は呼吸によって酸素を吸い込むと、動脈血に酸素を溶かして全身に巡らせ、身体の細胞の隅々に酸素を供給するわけです。

ですが、低酸素血症になると動脈血に溶ける酸素の量がとても少なくなるため、身体の隅々に酸素を送ることができなくなり、例えば脳細胞が破壊されるなどして最終的に命にかかわってしまうのです。

新型コロナウィルス感染の有無にかかわらず、現代人の私たちは酸素不足と言われています。

現代人の酸素不足の原因
1、加齢に伴う呼吸機能の低下、わかりやすく言えば肺活量の低下
2、運動不足、足腰が悪くなるとさらに運動不足になり酸素摂取量が低下
3、パソコン、デスクワーク、ゲームなど静止時間の増加による継続的な浅い呼吸
4、タバコ肺:慢性閉塞性肺疾患・COPDで肺胞組織が破壊されている。呼吸器学会は500万人以上といると推定
5、食品添加物やアルコール、残留農薬などの毒素を分解するために毎日大量の酸素消耗

ちなみに脳は摂取した酸素の25%を消費し続けています。脳は酸欠に最も弱いのです。
痴呆症も脳細胞の酸欠と深くかかわっているかもしれません。

慢性的に酸素が不足すると(以下、医学雑誌・「酸素療法」より抜粋要約)
1、全身の細胞が十分なエネルギーを産生出来なくなり元気を失います。
2、さらに各種臓器における炎症の惹起、サイトカイン(細胞が分泌する生理活性物質)の発現を増加させ、凝固系を活性化する。生体内で酸素は欠乏しやすく、様々な問題を引き起こす。
3、免疫に必要な活性酸素が不足し大事な役割が不十分になります。
  活性酸素の役割
  イ、免疫機能や感染防衛
  ロ、細胞間の情報伝達
  ハ、排卵・受精
  ニ、細胞の分化・アポトーシス(不要になった細胞が自分で死ぬこと)の促進。

一般的に活性酸素は悪く言われていますが生命活動の中で重要な役割を担っています。

この様に慢性的な酸素不足状態の放置は非常に問題です。

人体を構成する37兆2000億個(40~60兆個とも)の「細胞を酸欠にしない」ことが健康管理の「基本中の基本」なんです。

すべての健康法は「酸素を細胞に届け、細胞を酸欠にしない」という目的の為にあるということ。





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