病気ってどんな状態?【病気とは】
病気とは何でしょうか?
短い言葉で説明するのは難しいのですが、あえて一言でいうと「ホメオスタシスが機能しなくなった状態」だと言えると思います。
ホメオスタシス(生体の恒常性)が維持できなくなった状態こそが「病気」そのもので、がん(癌)やアレルギー疾患、精神異常など様々な病気があります。
ホメオスタシス(生体の恒常性)=からだの状態を一定に保つ
ホメオスタシス(Homeostasis)とは、生体が外界および体内環境の変化を受けても、体温や血糖値、血液酸性度などの生理状態を常に一定範囲内に調整し、恒常性を保つことをいいます。
たとえば、食事をして血糖値が上昇すると膵臓からインスリン(糖代謝のホルモン)が分泌されて、血糖値を下げるように制御されます。
これはホメオスタシスを維持する働きが身体に備わっているからです。
ホメオスタシスの機能が損なわれると、糖代謝のバランスがくずれ、糖尿病や低血糖発作、動脈硬化などの様々な病気になってしまいます。
ホメオスタシスの機能が備わっているおかげで、わたしたちは病気にならず健康に過ごすことができるのです。
ホメオスタシスの機能は、自律神経と内分泌系と免疫力が助け合い、バランスが崩れると病気になってしまいます。
現在、医療技術や福祉サービスの向上により日本は長寿大国となりました。
反面、複雑になった社会の中でストレスや生活習慣の乱れ、化学物質に囲まれた生活環境などによって私たちの身体は日常的に蝕まれています。
偏った食生活や運動不足による生活習慣の乱れ、現代の生活スタイルによる慢性的なストレスなどを原因とし、自律神経や内分泌系(ホルモン)、免疫力のバランスが崩れ、生活習慣病やアレルギーといった病気の問題が大きくなってきました。
さらには、4年後、団塊の世代(2200万人)の後期高齢化いわゆる2025年問題です。
人生100年時代と言われている中、国民の4人に1人が75歳以上で医療保険は54兆円と予想されています。
そのため、政府は「病院から在宅へ」というビジョンを掲げています。
「自分の健康は自分で守ってください」ということです。
歳を取って気が付いたら「病気」になって、病院では看れないから在宅で看病してくださいね。