ニンジャスレイヤー読者出身作家
プロデビュー以前にニンジャヘッズであることを公言していた(njslyrタグで実況した、同人作品でニンジャスレイヤーへのオマージュが見られる)という条件に該当する人を集めています。
ゴブリンスレイヤー(蝸牛くも)
小説作品 - 漫画化済み、アニメ化済み
インディ時代:やる夫スレ
TRPGのリプレイを元にした比較的正統派ファンタジーと言える作品。タイトル、センコめいて光る目など、表面的にニンジャスレイヤーへのオマージュが明白に出されている。内容的にはニンジャスレイヤーとの接点は少ないが、もともと善良な市民だった人物が個人的な理由(怨恨、執着)により社会から理解されがたい戦いを続けるという「善人寄りのダークヒーロー」という造形はニンジャスレイヤーから引き継いだものと言って問題ないだろう。
黄昏のブッシャリオン(碌星らせん)
小説作品
インディ時代:twitter、カクヨム、小説家になろう
モーター(ダイナモ)と電流の関係のパロディである「マニ車を回すと功徳がたまるなら、マニ車に功徳を流すとマニ車が回る」という与太話を骨子に壮大な世界観をくみ上げた「徳パンク」という独特の作品。
ぶっ飛んでいるのに筋が存在する世界設定、現実世界の言葉の意味を少しずらしたフックの効いた言葉遣いなどでニンジャスレイヤーの影響がみられる。
作者はダイハードテイルズの逆噴射聡一郎の文体を使ったFate/Grand Order攻略同人誌としても名が知れている(ゲームの知名度もありそちらも知名度が高い)
勇者、辞めます~次の職場は魔王城~(クオンタム)
タイトルだけ見るとファンタジーゲームの世界観に依拠した内輪ネタの二次創作的な印象を受けるが、「職場」とタイトルにある通り、ビジネス本だとか研修用の資料をファンタジー世界で翻案したというような内容から入る職業ものという側面が強めに出されている。ラストに近づくにつれて話の畳み方がきれいになるので、最後から逆算して書いたような印象を受ける。ニンジャスレイヤーの影響は、表面的には散発的に見られる程度。
竜魔神姫ヴァルアリスの敗北(CAT@仁木克人)
Amazonのレビューにある通り、孤独のグルメ+異世界食堂+きらら系萌えシチュエーションコメディ+申し訳程度のファンタジー要素、といった感じの作品。材料はありふれたもので、調理法も材料から想像される通りだが、想像通りにちゃんと美味い、というのが素直な評である。
異質なのが固有名詞のルビ芸で、作品の本筋を変えることなくダレないようフックをかけていくというやり方はニンジャスレイヤーの固有名詞の使い方と共通性がある。
異修羅(珪素)
刃牙の最強トーナメント(もしくはその多数の末流、最近では喧嘩稼業が有名か)を異世界ファンタジーでやった作品、という説明に異議のある方は少なかろう。素材としては誰もが思いつきやってみたいと思うネタではあるが、喧嘩稼業以上になんでもありの世界で破綻なく書くのは難しいとすぐにわかる。それにがっぷり四つで取り組んで成功している作品。
この作品では登場人物はすべて能力や特徴を表す二つ名を持っており、ほとんどのシーンで二つ名とセットで書かれる。これニンジャスレイヤーにおけるニンジャネームと同様の機能を果たしている。
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