怖いショートショート(実話編)
本文章はミルクティー大好きさんの主催される、Discord『ミルクティーの部屋』#怖い部屋へようこそ!または#怪奇な部屋へようこそ!へ投稿したものに新作を追加したものです。
一発書きで未校正のため、かなりの乱筆であることをご容赦願います。
私の体験談であり、記憶を頼りに書いたものです。
話の性質上、詳細をボカしている部分がございます。
いま、深夜にお一人でこれを読まれているならば、
ここから先を読むことを私はおすすめいたしません。
……それでは、お読みください。
『待って』
彼女をバイクの後ろに乗せて走っていると、耳元で「待って」と声がします。
目的地でバイクを降りヘルメットを脱ぐと、二人同時に「『待って』って?」と。
彼女は少年のような、私は少女のような「待って」の声を聴きました。
聴こえるはずがないのです。私たちはフルフェイスのヘルメットを被っていましたから。
角に大きな外科病院が建ち、事故が多発することで有名な交差点。
それ以来一度もそこを走っていません。
『美味しくて安い鍋料理店』
みなさん、あの店にだけは行かないでください。
美味しいんです。そしてとても安い。
その店は大阪市内にあります。観光のお客さんが多い場所。
でもその店には大阪府外の観光客しか行きません。
大阪に住む人なら知っているからです。
その鍋料理の食材がなにかを。
『歩道橋』※Discord未投稿
大阪市内の新幹線の駅と街中を結ぶ歩道橋があります。
繁華街へ向かうのに利便性がよく、他のルートでは遠回りです。
それでもなぜか、その歩道橋を利用する人は多くありません。
私も初めて渡って以来、一度もそこに行っていません。
歩道橋の上から悲しそうに線路を眺める女性……
今もあそこに立ち続けているかと思うと、近づくこともできません。
『使用中』※Discord未投稿
大阪の某所に対になった大きな高層ビルがあります。
その一棟は低階層が商業施設になっており、数多くの飲食店が入居しています。
伴ってトイレも多数あるのですが、そこで働く人が使わない男性用トイレがあります。
私もそこの飲食店でバイトし始めた頃に知らずに入ってしまい、その体験をしてしまいました。
ビルで一番遅い22時の閉店後にそのフロアへは従業員以外は入れず、お客さんはいません。
退勤後にそのトイレに入ると、2つある個室のひとつが使用中でした。
「人がいるはずがないのにな……」と思っていると、
中からけたたましく扉を叩く音がして「◎△$♪×¥○&%#?」と意味不明の叫び声がしたのです。
驚いて逃げるように家に帰りました。
翌日に出勤し、先輩にそのことを話すと「あのトイレは使っちゃダメだよ」と。
その時以来そのトイレを使うことはありませんでした。
これらはすべて実際に私の経験したことです。
またいつか別のお話を書くかもしれません。
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