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日本のお菓子への愛が募り、ニューヨークで始まったサブスクリプション「Bokksu」:創業者インタビューDanny Taing氏

2015年に設立された「Bokksu」は、日本のお菓子を提供するサブスクリプションボックスで、世界でも初めてのサービスと言えます。サブスクリプションに加え、日本の美味しいお菓子を扱うECプラットフォーム「Bokksu Grocery」(毎月100品目追加中)も運営してます。彼らの使命は、「アジアの食料品やお菓子をもっと身近なものにし、サポートすること」です。

https://www.bokksu.com/ より

彼らは、食とメディアを通じて文化を持続させることも大切にしているそうです。東京とニューヨークを拠点とするBokksu社は、日本で100年以上の歴史を持つ地元メーカーや職人と積極的にパートナーシップを結び、日本各地の家族経営企業を支援することで、日本の食文化、歴史、職人の技を世界に発信しています。
創業者であるCEOのDanny Taingは、長年日本で暮らし、帰国後も日本のお菓子が忘れられないそうです。今回は、Bokksuを立ち上げるまでの経験や、その過程で得た多くの教訓について話を伺いました。

会社を立ち上げようと思ったアハ体験はありますか? (*アハ体験:ひらめき、「何かに気づいたこと」を感じる体験のこと)

私は、2015年にニューヨークの自宅リビングでこの事業(Bokksu)を始めました。4年間日本に住んで働いた経験があり、ニューヨークに戻る際に大きなスーツケースに大好きな日本のお菓子をたくさん詰めて持ち帰りました。そして、帰国お祝いのパーティーをしてもらっている時、スーツケースに入れていたお菓子を友人たちに食べ尽くされたのですが、その時にひらめいたのです。
自分以外のアメリカ人の友人達も日本のお菓子が大好きなのに、どうすれば手に入るのかがわからない!ということ。
そうして、日本のお菓子を愛する気持ちから始まった「Bokksu」は、現在、日本から直送で毎月のプレミアムなサブスクリプションボックスへと成長しました。

Headlineとの出会いや、これまでのキャリアについて教えてください。Headlineと出会ったのは、日本の既存投資家であるHarizuryから紹介されたのがきっかけでした。
そして、Headline Asiaのパートナー岡本彰彦さんとの最初の会話で、日本のスタートアップ・シーンにおける彼の専門知識と深いコネクションにすぐさま感銘を受けました。
その後、投資前にもかかわらず、他のHeadlineメンバーからもとても親切に対応してもらいました。HeadlineメンバーはBokksuに似たビジネスモデルの企業や創業者、報道関係者を私に紹介してくれました。
本当に感謝しており、これからもずっとHeadlineとパートナーシップを組んでいきたいと思っています。

これから学びたいと思っていることはありますか?
「粘り強い」、「楽しい」、そして少し「変」な社風は、Bokksu社員全員が大切にしていることだと思っています。今は、チーム規模を急速に拡大し続けながら、しっかりと結びついたBokksuの文化を維持することに注力しています。創業時点(2021年)は、グローバルで約10人のチームメンバーでした。その後1年で40人を超え、今後も多くの社員を採用予定です。

Dannyさんにとって、「Bokksu」でもらうと嬉しいアイテムはありますか?僕個人の好みで言うと、メーカーとコラボしたお菓子やお茶が大好きです。Bokksu限定の美味しさに加えて、メーカーとの深い信頼関係や、コラボ実現までのお互いの大変さが伝わってきます。

「Bokksu」を始めたときに、予想と異なっていたことはありますか?
世界でも初めての分野で会社を創業してから6年間、何度も失敗し、学びました。初期における顕著な変化は、登録者数が1,000人から3,000人に成長した時でした。当時は登録者が増えたという急成長に喜びを感じていましたが、インフラを適切に整備しないまま急拡大すると、大きな大きなダメージを受けることを学びました。
どういうことが起こったのかというと…日本の倉庫は不意の事態に、大量の箱を梱包して出荷するための十分な人員を確保することができませんでした。その結果、出荷が遅れお客様からのクレームが増え、カスタマーケアチームが対応しきれなくなり、ネット上で当社サービスに対する評判が悪くなるという事態に至りました。この経験から、急拡大を計画する際は、超成長に対応するためのインフラを事前に準備する必要があると心に刻みました。

カスタマーケアチームは”カスタマーハピネスチーム”と呼ばれていますね。このチームが大切にしていることは何ですか?
私たちは、文化の架け橋となり、最高の日本のお菓子を届けることに情熱を注いでいます。このチームが迅速かつ効率的に会員の皆様に最高の体験をお届けできることを誇りに思っています。
何千もの5つ星レビューで、私たちは100カ国以上に食を通して幸せをお届けしていることを実感しています。万が一、配送に問題があった場合でも、カスタマーケアチームは15分以内に問い合わせに応じ、無料で代わりの箱を発送するなど、お客様の幸せを保証するために全力を尽くしています。

Bokksuのキュレーションの流れを教えてください。どのように毎回のテーマを決めていますか?
日本の祝日や季節をテーマにした「Bokksu」ボックスのキュレーションは、私としても、とても楽しみにしていることです。
ソーシングチームが日本中を回っておいしいお菓子を見つけ、サンプルをオフィスに送ります。サンプルが届いたら、社員がテーブルを囲み、お餅やケーキ、せんべいなど、あらゆるものを試食します。とてもワクワクする作業です。
キュレーションの際は、お菓子(もちろん味も!)がいかにテーマに沿っているかということを常に意識しています。100社以上のお菓子メーカーと直接取引をしているので(その多くは独占的なパートナーシップ)、他では手に入らない商品がBokksuには並んでいます。毎月のお届けものがユニークになるよう、毎回心をこめて作っています。

今、取り組んでいること、そしてこれからのことを教えてください。
もうすぐ春、桜の季節を迎えます。Bokksuのサブスクリプションは、桜をテーマにしたピンクの限定ボックスで、たくさんの桜のお菓子が入ったものになっています。

Bokksu Groceryでは、毎月数百種類の商品を追加し、全米でサービスを展開していく予定です。


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