問題集を使って確実に成果を出す方法
勉強しようと思って問題集を買ったものの、最初の方だけやって放置。やる気が持続しない自分に自己嫌悪…ってこと、ありませんか?この記事を読むと「問題集を使って確実に成果を出す」ことができるようになります。
ポイントは「薄い問題集を使う」こと、「できる問題とできない問題を明確に区別する」こと、この2点だけです。
「3回やれ」とは言うけれど
何かを学んだ経験のある人なら、「繰り返し」の重要性はよくわかっていると思います。学生時代に先生から「同じ問題を何度も解け」と言われたことのある人も多いでしょう。わかっているけれど、いざやろうとすると続かない。それはあなたが怠け者だからではありません。「正しいやり方」を知らないだけなのです。
「3回」もやる必要があるか?
何かを学ぶということは、できなかったことができるようになること」です。問題集を使って勉強するときの目標は「解けなかった問題が解けるようになること」であって、「問題集を3回解くこと」ではありません。それはあくまで「手段」であって、それ自体を「目的」にしてしまうと続かないし、できたとしてもただの自己満足です。目的と手段を間違えないようにしましょう。
問題集を選ぶ時のポイント2点
「今の自分のレベルよりもちょっとだけ上」のものを選びましょう。簡単すぎるものはやっても意味がないし、難しすぎてもやる気が続きません。TOEICで600点の人が990点(満点)を目標とする問題集を買っても絶対できませんよね。その場合は700点ぐらいを目標にすべきです。
本屋でページをめくってみて、できそうな問題とちょっとできないかも、という問題が8:2ぐらいの割合で入っているものを選ぶと良いでしょう。
「できるだけ薄い問題集」を選びましょう。特に初めての分野を学ぶときは何も分かっていないので、分厚いものを選ぶと間違いなく挫折します。「こんなに薄くていいのかな?」と思うくらいのもので十分です。一冊やり切ったことが自信になり、次のステップに向かうエネルギーが生まれます。
準備するもの3点
問題集・ノート・筆記用具の3つです。特別なものはいりません。
正しい問題集の解き方
準備が整ったら早速問題を解いていきましょう。冒頭でも触れましたが、大事なことは「できる問題とできない問題を正確により分ける」ことです。ここからその具体的な方法について説明していきます。
1回目
普通に問題を解いていきます。1回目の目的は「力を付ける」ことよりも「できない問題を見つける」ことです。「難しいな」「ちょっとできないな」と感じたら、考え込まずにすぐに次の問題に移りましょう。
ひとつだけ注意してもらいたいことがあります。「絶対に問題集に書き込みをしない」ことです。答えやそのヒントが書いてあると、2回目以降をする意味がなくなってしまいますから。
答え合わせをしたら、問題集に「できた問題」と「できなかった問題」を分けるための記号を書き込みます。多くの問題集には問題番号の横にこのようなチェックボックスがあります。
正解した問題については何も書かなくてかまいません。間違えた問題については、このチェックボックスに次のような記号を書きましょう。
これで2回目に解くときに、どの問題を間違えたのかが判るようになります。チェックボックスがない場合は、問題番号に直接記号を入れましょう。
記号が入ることによって自分の学習がどこまで進んだのか分かるし、「次に解くときには間違えないようにしよう」という気持ちも生まれます。
ただし「記号を入れる」という行為に満足してしまうと何にもならないので、必ず解説に目を通して理解するようにしましょう。解説を読んでも分からなければ、先生や周りの詳しい人に尋ねること。分からないことを分からないままにしておいては何回やっても同じです。
これで1回目は終わりです。
もしここで半分以上にチェックが入るようならその問題集はあなたのレベルにあっていないので、もう少し簡単な問題集を使いましょう。
2回目
問題集の最後まで解き終わったら、2回目に進みます。ここで知っておいて欲しいのは「全ての問題を解く必要はない」ということです。問題集を使うことの目的は「全ての問題が解けるようになること」です。1回目の時点で解けた問題は、2回目も必ず解けます。そんな問題やっても時間の無駄ですよね。2回目に解くのは「1回目で間違えた問題」だけです。解く問題数も少なく、しかも一度解いたことのある問題ばかりなので、一回目の半分以下の時間で最後まで解けるはずです。
1回目と同様、答え合わせの時にはチェックボックス(または問題番号)に記号を入れていきます。「2回目で解けた問題」にはこのような記号を入れましょう。
あとから見返したときに「2回目ではできたんだ」と自分の成長を実感することができます。
「2回目も間違えた問題」はこうです。
だんだん「ダメ」って感じになってきましたね(笑)
解説をもう一度読み、必要なら他の参考書等も使い、友人も先生も使いまくって、必ず理解するようにしましょう。
3回目
3回目は学習の総仕上げです。解くのは2回目も間違えた問題だけ、ということで、嫌が応にも気合が入りますね。
さて、記号です。3回目で正解した問題はこうなりますね。
なんだかほっとする感じです。
残念ながら3回目も間違ってしまった問題はこうしましょう。
×の上にさらに3本線を足して、「★」のマーク。なんだかスペシャルな感じですよね。数ある問題の中でも抜群の存在感を放ってくれること間違いなしです(笑)
「3回間違えた問題」はどうする?
3回やって3回とも間違えるということは、その手の問題が相当苦手であるということは間違いありません。選択肢は2つ。「意地でもできるようになる」か「あきらめる」かです。潔くあきらめて他の教科や分野で点を取りに行くもよし、完璧を目指して突っ走るもよし。その問題が毎回出るとか、配点が大きいのであれば、この記号が書けるようになるまで頑張りたいところです。
「正しく使った」問題集の例
これは私が実際に使っていた単語帳の写真です。もう20年も前の単語帳ですが、当時の自分がどの単語に苦労していたのかがはっきりとわかります。
終わりに
最近ではオンライン授業や自習アプリなども増えてきていますが、やはり勉強というのは「一人でやるもの」です。この記事があなたの孤独な学習の道標になれば、これほどうれしいことはありません。
あなたが問題集を上手に活用して、良い成果を上げられることを祈っています。
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