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7月8日の日記

職場はニュースに敏感な方たちが多く、というかそれが生業で

大地震のとき、台風のとき、有名アイドルグループの創始者が亡くなったとき、ピン!とした空気が流れる。

テレビ局の編成部で働いている。
編成部は番組表をつくったり、視聴率を分析したりする部署でどんな仕事をしているのかを説明しづらい。業務内容はさておき「テレビ局の中の情報の上流」にいる部署だ。

そんな部署が一番忙しくなるのが緊急事態。
大きな出来事があったときはドラマやバラエティを放送している場合ではなくなる。
放送直前の番組を変更して、タイトルも中身も、CMの流れるタイミングも変更される。

今日はもともとそんなに忙しくない金曜日のはずで、
「期末のお金の処理を終わらせて、あとは企画書でも書いて帰って飲んで最高の週末へのスタートやな」と上機嫌だった。

加えてこのところ感染症にかかった部員が多く、
フロアには人が少なくて穏やかな時間が流れていた。

「お昼は何たべよかね」とほんのりお腹が空いてきたころ、ピン!とした空気が流れて、NHKを映したテレビからショッキングなニュース速報が流れた。

ニュースへの率直な感想を各々が口走りながら元々の仕事を止めて
緊急対応に従事する。

あっちゅうまに夜になって、普段なら仕事がないならすぐ帰るけど、
ショッキングなニュースで思ったよりもダメージを食らっていたようで、
必要以上に職場でダラダラしてから帰った。

この日記を書き始めたときは心情を残しておこうと思ったが
そんなことをする意味もなければ、しておきたくもないと思いなおした。

良くない出来事のために良心的な、意欲的な仕事が日の目を見ないことになる。そんなことが起きるのは勘弁してほしいぜ。

お酒いただいてちょっとゲームして寝ようや。明日はモーニングでも喰らいまひょか。

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