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愛おしいから

愛おしいから、想う。
愛おしいから、夢に見る。
愛おしいから、秘める。
愛おしいから、書く。

正直最近は、もう君のことを気に留めなくなってしまったのかと思ったよ。
薄ら不安がる心を脳が安心させてくれた。

今朝、君の夢を見たよ。眠っていた、君を愛おしく想う気持ちが、そうさせた。君がとっても愛おしいから、君を大切に抱きしめて、君の心を不安にざわつかせる全てから守るように頭を撫でた。君はそれを雛鳥のように受け止めて、目を閉じてくれた。胸を焦がす懐かしい気持ちに、私は堪らなかった。

心を預けられる場所が多いのは良いことだと思う。心の安寧を一つに求めなくていいから。帰る場所が多いのは安心することだ。逆にそれが心を家出した子供みたいにしてしまったのがちょっと面白い。でも最終的には君のところに帰ってくるものだと決まってたみたいだよ。

愛おしいから、もしかしたらもう君と一緒にいられないのかと不安になる。
愛おしいから、君のこと、即ち私の心を信じてみる。
愛おしいから、こうしてどうにもできない気持ちを吐き出す。
下品で同時に神聖な営みをやめることはできない。

どんなに君から顔を背けても、君に勝るような愛を感じる居場所は、君以外にない。
帰るべきところに帰るよ。幾度も離れてまた帰ってくるからね。

どうか、こうして最後まで君のことを愛せますように。等しく君を愛せますように。


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