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コロナ、癌、糖尿病…HDLの可能性を伝えるシンポジウム。世界のスペシャリスト150名集結@ソウル

長寿因子に多角的に影響。HDLにフォーカスしたシンポジウムを開催

HDL(善玉コレステロール)は、LDL(悪玉コレステロール)に比較して、現代の多くの医薬品ではコントロールが難しいことから、人々からあまり関心を持たれていません。しかし今、世界中のHDLの研究者たちによって、HDLが私たちの長寿に深く関わることが証明されはじめています。

HDLはどのように私たちの健康寿命に関わるのか……?

その価値に焦点を当てた「長寿因子HDLシンポジウム」が、2023年7月28日に韓国ソウルにて、開催されました。

シンポジウムでは、韓国、アメリカ、イタリア、日本、キューバなど世界のHDL研究の第一人者8名が登壇。会場には、ヘルスケア関連の研究者、専門家や企業など総勢約150名が集まり、HDLを通じてQOL(クオリティ オブ ライフ)を高める方法や可能性を共有しました。


▲「長寿ファクターHDL研究会」の会長でもある上原 吉就(うえはら・よしなり)教授

高血圧、コロナ、癌、糖尿病……多角的に健康寿命に関わるHDL
HDLが世界中の死亡原因の多くをしめる「血圧」に直接的に影響をしていることは、すでに長寿因子 HDL研究会でもすでにご紹介してきました。

今回の研究者たちの発表によると、HDLは、この「血圧」に限らず、多角的に私たちの健康に作用しているそうです。

発表されたHDLの研究結果には、下記のような内容が挙げられます。
・高血圧予防
・抗酸化作用/抗感染症/抗ウィルスの働き
・糖尿病予防
・癌予防ワクチンなど治療薬(合成HDL)への採用
・コロナ感染の予防/後遺症予防

また、登壇した研究者や博士たちは、HDLの価値や可能性について深く言及しました。

「現在、世界的な研究フローはHDLコレステロール値を高めることからHDLの機能を高める方向に転換されており、この領域はさらに拡大している(ミシガン大学、アンナ・シェンデマン教授)」

「HDLの構造と機能は多様であり、これは様々な機能に変化する驚くべきタンパク質体を持っている(テキサス大学Southwestern メディカルセンター、アナンド・ロハト医学博士)」

「HDLに関する研究は異常脂質血症改善から始まり、高血圧改善、炎症抑制、コロナ19感染抑制、肝臓・腎臓・卵巣・睾丸保護などのテーマに広がっている(レイデル研究所、チョ・ギョンヒョン研究院長)」

人生100歳時代の長寿因子として期待

「今後は人生100年時代、人類が解放すべき最大の宿題である認知症領域にまで研究を拡大していくだろう(レイデル研究所、チョ・ギョンヒョン研究院長)」

この言葉の通り、HDLは今後の私たちの健康寿命やQOLに非常に重要な鍵を握っています。全世界のHDLの第一人者とヘルスケアに関わる専門家が一堂に会し議論を広げた「長寿因子HDLシンポジウム」で、この可能性が証明されたと言えるでしょう。

日本の長寿因子 HDL研究会はすでに、本シンポジウムの登壇者である上原 吉就(うえはら・よしなり)教授、チョ・ギョンヒョン研究院長、サライ・カスタノ薬理学者らが参加しています。今後もメンバーとともに、日本国内にHDLの価値を広めていきたいと思います。

「長寿因子HDLシンポジウム」公サイト


【長寿因子 HDL研究会について】

長寿因子 HDL研究会は、多くの疾患の引き金とされる“血管系の疾患”に深く影響する「善玉コレステロール(以下、HDL)」の重要性を社会へ啓蒙する研究会です。「HDLの正しい知識を広め、人々の健康寿命に役立てる」ことを目指し、シンポジウム開催、特設サイトの運営、論文・コラム・研究レポートの発表やSNSでの情報発信などを多角的に展開しています。

商号  : 長寿因子 HDL研究会
代表  :上原吉就(うえはら・よしなり)博士/医師
設立  : 2023年5月


事業内容:
「HDLの正しい知識を広め、人々の健康寿命に役立てる」ことを目的としたシンポジウム開催、特設サイトの運営、論文・コラム・研究レポートの発表やSNSでの情報発信など
URL  :https://hdl-research.jp/