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「発見力」養成講座を読んで

本棚を眺めていたら10年以上前に買った本に目が止まったので、再読することに。おそらく今、自分にとって強化する必要があるスキルなんだと思う。少し古いので記載されている例は時代を感じるが、ものを見る力はいつの時代も根本は同じだと、再確認できた。

ビジネスマンのための「発見力」養成講座
こうすれば、見えないものも見えてくる
小宮一慶(経営コンサルタント)

目次

第一章: 見えているようで何も見えていない
第二章: 関心と仮説でものが見える
第三章: たとえば、こんなふうに見えてくる
第四章:見える力を養う方法
第五章: ものが見える10の小さなヒント

第一章: 見えているようで何も見えていない

見える力の大原則
1.気にしていると、ものは見える
2.思い込みがあると、ものは見えない
3.人は、自分に必要なことだけを選んで見ている
1~3はカラーバス効果と似ている話で、人は自分の意識の中にあるものを優先的に情報をインプットする傾向がある。人はそんなに多く情報を一度にインプットできないことを再認識した。
4.人は、本当に必要なことを見ていないことも多い
ここがキモ

第二章: 関心と仮説でものが見える

ものが見えない理由を深堀し、ではどうしたらものが見えるようになるのか?を分かりやすく解説しているパート。
確かに関心がないとなんの疑問も質問も出てこない。
WHY検証が重要とよく聞くが、やはりその前に関心がないと思考も検証も始まらない。仕事においては、目の前の仕事をいかに自分事化することから始まる。

1. 関心を持つ
2. 関心を持った現象と他の事柄を関連付ける
3. 疑問を持つ(WHY検証)
4. 疑問の答えを自分なりに出してみる(仮説)
4. 論理的に答えを導く
5. 仮説検証
この工程で自分なりの判断基準をもって目の前の事象に向き合うことで
新しい気づきを手に入れることができる。のかもしれない。
仮説を立てる習慣が、思考力を大きく向上させる重要な要素だと思う。

第三章: たとえば、こんなふうに見えてくる

筆者が日ごろ生活をしている中でものを見る基準(仮説)を紹介している章。シンプルな仮説が並び、自分にも簡単にできてしまいそうだが、実際は難しい。
○○〇な人(こと)は、だいたい〇〇
みたいな感じ。毎日、イチ仮設を立てる!

第四章:見える力を養う方法

ひとよりものが見えるようになるには、
・人よりたくさん勉強し道具や知識の引き出しをたくさん増やす
・人以上に関心の幅が広ろげ、また奥行きを深めていく

プロは常に仮説を持っている。必要な数字や記事が自然に目に飛び込んできて、ふつうの人には見えないものを見ることができるらしい。
つまりは、物事の本質を突いた問いとその答え(仮説)を持っていることなんだと思う。見えていないものを見つけることは、問題発見でもある。この力を付けるには、問題解決の経験を多く積み、極める。
ただこなすだけでなく、深くやる。つまりは、問題解決を単なる作業でとどめず、工夫することで効率や質を高め、さらにはお客様本位のスタンスで解決ができるかにもつながると思う。

第五章: ものが見える10の小さなヒント

1.要点を先に知る
2.ヒントを先に得る
3.分解する
4.情報を減らす
5.気づいたことをすぐにメモする
6.比較する
7.一部を取り替える
8.視点を変える
9.複数で話す
10.素直になる
1と2、3と4、6と7、8と9はセットなのかなと。
事象をとらえる際に、テーマを絞り、今まで経験した関連する事象と比較し、さらに他社の意見や視点を取り入れて、考察することで見えてくるものが大きく変わるのかと思う。

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