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カブトムシを長生きさせる飼いかた

こんにちは。

カブトムシを飼い始めるご家庭って
夏休みが圧倒的に多いと思います。

子供からすると憧れのカブトムシを手に入れて
毎日でも眺めたいかもしれません。

残念ながらカブトムシは何年も生きる虫ではありません。
しかし、できるだけ長く生きるように工夫はできます。

今回はカブトムシをできるだけ長生きさせるコツを
ご紹介したいと思います。

1.カブトムシの寿命は?

カブトムシは一般的に羽化(成虫になって)から
2~3か月ぐらい生きるといわれています。
例えば6月に羽化したカブトムシなら8月中旬か9月頃まで
生きる計算になります。

2~3カ月という書き方をしましたが、個体による差や
性別による差があって何カ月と明確に言いにくいです。
ただ、一般的にはメスのほうが長生きの傾向にあります。

たった1年の命なんて寂しい気がしますが、
カブトムシはこの1年間を幼虫期間も含めて全力で生きます。


2.長生きさせる飼いかた

ではどうやったら成虫を長生きさせることができるでしょうか。
大きく分けて2つの方法をご紹介します。

【交尾・産卵をさせない】
カブトムシに限らず、クワガタも同様のことが言えますが
長生きさせるには交尾、産卵をさせないことが重要です。

カブトムシを飼育してみると実感されると思いますが
カブトムシはものすごくよく動きます。
ケースの中をがちゃがちゃ、ブンブンとよく動きます。

なぜこんなに動き回るかというと、
早く交尾をして卵を産む必要があるからです。
成虫として外を飛び回るとたくさんのエサが必要になります。
自然界では鳥や小動物などの外敵もたくさんいます。
そんな中で、いち早く交尾をして、産卵する。
そうすることで自分の遺伝子を来年にも引き継げる。

そのためには広い自然界でメスに出会わなくてはならないので
とにかくよく動き回ります。

ちょっと話がそれてしまいますが、
ノコギリクワガタなどは別として、多くのクワガタは
木の隙間や穴の中で過ごすことが多いので
同じ穴の中にいるペアで交尾をして産卵するパターンが多いです。
なので、飼っていてもカブトムシほどガチャガチャいいません。

ですので、極端にいうとカブトムシは交尾をするために
成虫として生きていると言えます。

すると、羽化して早々に交尾をして産卵をしてしまうと
オスもメスも自分のミッションを果たしたことになるので
成虫として生きる期間も短くなります。
特にメスはその傾向が顕著にでます。
卵を産むためにはものすごい体力を使うので
産卵が終わると、すぐに死んでしまうこともよくあります。

もし、産卵させて次の代を飼育したいのでしたら
その形もありですが、成虫を長生きさせたいのでしたら
交尾はさせないのが正解です。

なお、自然で採取したカブトムシを飼っている場合は
自然で採った時点でほぼ間違いなく交尾は完了しています。
ですので、この場合にはどうにもできませんが
同じケースでオスメスを飼育すると何度も交尾をするので
分けて飼育することをオススメします。

交尾を完了させたメスは動き回って産卵場所を探しますが
その際に通常の昆虫マットを入れているとメスはその中に
産卵してしまいます。
なので、その場合は少し可哀そうな気もしますが、
ココヤシマット(園芸店で購入できます)やハスクチップで
飼育するようにしてください。

これらの環境では産卵ができないので、産卵による
体力消耗は避けることができます。


【1匹ずつ飼う】
以前に書いた記事でも紹介していますが、
カブトムシを飼うときも基本は1匹ずつ飼うことをオススメします。
先ほど書いた交尾、産卵も理由ではあるのですが
複数を同時に飼うと、必ず昆虫同士が餌の取り合いをするなど
争いが必ず生まれます。
子供はこの争いを見るのを楽しみにしていたりしますが、
間違いなくこの戦いによるダメージは寿命を短くするので
長生きさせて長く鑑賞したい場合には1匹ずつの飼育がオススメです。

いかがでしたでしょうか。
夏の風物詩であるカブトムシが死んでしまうと
急に夏が終わってしまった気持ちに毎年なります。
そんな我が家のカブトムシは例年11月ぐらいまで
生きるものが多いので、我が家では夏はまだまだ続きます。

少しでもこの記事が読んでくださった皆さんの役に立てれば
うれしいです‼

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