家

「稼ぎたい」という漢字のこと。

前回noteでは、
「お金」についてのことを書きまして。

そういうような「お金」のことで考えれば、
ぼくは、やっぱり、じぶんが
「稼げるようになりたい」と思っている。

ぼくは、大学卒後に就職した会社、および、
その後入学しました専門学校卒業後で就職した会社をね、
一年待たずで辞めていて。それからの約9年間、
実家で、静養と申しあげますか、思索と申しあげますか、
というような時間を過ごしていて。現在では、
縁あって、パート契約で勤めることとなった
学習塾講師のおしごとは、ありがたいことに、
今月末で3年目となりますが。

そういえば、このごろではさ、
アルバイト始めたころよりかは、
体が慣れてきたように感じられる部分もあるし。
(なんだか、リハビリ的なふうに勤めている感覚もある。)
そして、アルバイトですので収入は多くはないし。
だからこそ、いつか、ちゃんと
じぶんで「稼ぎたい」と思っているの。

‥‥ってゆうような、この
【稼(かせ)ぐ】という漢字がさ!
よくよく見れば「のぎへん」に「家」だよなあ、
と思って。はたまた、そういえば
【嫁(とつ)ぐ】という漢字にも
「家」が入っているよなあ。って思いながら。
この【家】という漢字って、なんだか、
そういやあ不思議な形だなと感じたんだよね。

なので、こんなときにはいつものごとし
白川静先生の『常用字解(第二版)』を紐解いてみる。。。

【家】 カ・ケ/いえ・や
宀(べん)と豕(し)とを組み合わせた形。家を示す宀(建物の屋根の形)の下に、犠牲(いけにえ)として殺された犬を加える。家とは先祖を祭る神聖な建物である廟(みたまや)のことである。そのような建物を建てるときには、まず犠牲を埋めて、その土地の神が怒らないように鎮(しず)めるために地鎮祭(じちんさい)を行うのである。古い字形では、犬は殺されたものとして、尾を垂れた形に書かれている。今の字形では宀の下が豕(し/豚)であるため、昔は人も豚も同じ屋根の下にいっしょに住んだのであるなどと説明されていた。甲骨文字や金文の字形によって、宀の下は犬であり、建築の前に奠基(てんき/地鎮)として埋められたものであることが明らかとなってきた。(‥後略)

【家】という漢字は、
屋根の下に、いけにえとしての「犬」をうずめて、
地鎮する形。とのこと。
ここでの説明を読みながら、そう言えば、
【家】の下側は「豚」の右側のと同じ形なんだなあ、
というのは初めて知りました。でも、
それは白川先生おっしゃるには、
この【家】の「豕」は、「豚」の意ではなくって、
元は「犬」だった。という。つまりは、どこかの時代で、
形がなまって漢字が作られていったんだろうか。

その「犬」は、土地の神様を鎮めるために埋められた。
というのを読むと、【家】は、なんだか、
悲しくも有難い漢字なのだなあと想う。。。

また、【稼ぐ】の字もね、
『常用字解』で引いてみれば、、

【稼】 カ/かせぐ・うえる
もとは稲などを植え、より多くの収穫をえようと農業にはげむことをいう字であったが、国語では「かせぐ」とよんで、利益を求めて、農業に限らず仕事にはげみ、努力することをいうようになった。金を稼ぐ、点数を稼ぐ、共稼ぎのようにいう。

‥‥という、やはり、
「のぎへん」だったので、
おそらく農業の関係だと思っていたら、そうだった。
「より多くの収穫」のことだった。

そんなふうにして、ぼくも、
稼ぎたい〜!!!

令和2年1月25日


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