現在をどう生きるか6

第43回 不況から脱していない

前回noteよりひきつづき、吉本隆明さんの講演『現在をどう生きるか』(開催日時:1995年9月3日)をゆっくりじっくり聴きます。講演音源は吉本隆明の183講演より。ほんじつは、第43回めなのであーる。]

こにちはー。吉本さんの講演ですー。

ぜんかいにはねぇ、、、

「個人の消費が一番てきめんに現れるのは、コンビニエンスストアとか百貨店とかそういうところの売上高を見ると個人の消費支出がどれくらい行ってるか、ってのはすぐに分かります。つまり、どのくらい不況であるか不況でないか、が分かります。

 現在の消費支出は、スーパーとかコンビニとかそういうところの売上高で見ていく限り、個々の人の消費している支出は増えつつあります。

 ですからそういう言い方をしますとそこまでの消費規模で言えば、不況から脱出しつつある、っていうふうに言うのが一番正しいんで。」

のところ、聴いた。おれ、つづき、聴く。。。

ところが、百貨店にいきますと、あの。あの。もう、今で言うと、37か月くらいですけど。37か月ぐらい、要するに、あの、減りつつあります。つまり、売上高は減りつつ…、減る一方です。減り…、減りつつあります。
(チャプター06「不況をめぐる価値の浮遊性」/2:58〜)

「ところが百貨店を見ていきますと、今(この講演は1995年9月に開催されました。)で言えば37か月ぐらい売上高は減りつつあります。」

‥‥ところが、百貨店の売上高は減りつつある。。

ですから、あの。百貨店規模のところでは、あの、個人消費っていうのは、あの、使われてない。つまり、減りつつあるんだ。と。

「百貨店規模のお店では個人消費は減りつつあるんだ。」

‥‥百貨店規模の個人消費は、減りつつある。。

そうすると、そのくらいの規模になると、もう、不況なんだ。っていうふうに言えば一番良いわけです。

「そうすると、そのくらいの規模になると不況なんだ。と言えば一番よいわけです。」

‥‥そのくらいの規模では、不況なんだ。。

つまり、不況っていうのは、あの。上のほうからこういうふうに眺める眺め方と、それから、横から眺める眺め方があります。

「つまり『不況』というのは、『上のほうからながめるながめかた』と『横からながめるながめかた』があります。」

というここのばめんで吉本さんおっしゃる「こういうふうに」のところはさ、音声だけなのでほんとうにはわかりませんが、おそらく、手や腕や顔の動きでご説明をなさっていると思われるです。

また、「第38回」のnoteのところでもちらっとぼくが申したですが、この「上のほうからながめる」および「横からながめる」というのは、なんだかやっぱり『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』を思い出してしまうな〜。

講演へもどります。。。

それで、横から眺める眺め方をしますと要するに、あの。スーパーとか、それから、あの、コンビニとかそういう規模の…。あの、ところでは、大体、不況から離脱しつつある。

「『横からながめるながめかた』をしますと、スーパーやコンビニやそういう規模のお店ではだいたい不況から離脱しつつある。」

‥‥スーパーやコンビニの規模では、不況から脱しつつある。

それで。しかし、百貨店規模になると、あの、不況から脱していない。

「しかし百貨店規模になると、不況から脱していない。」

‥‥百貨店規模では、不況から脱してない。

つまり、個人はその…、その規模になるとあんまり、あの、消費…。消費したくな…、なくて、その、減りつつある。っていうふうに言えるので、これ、この規模では、あの。不況を離脱しつつある、ってことは言えない。っていうふうに判断すれば、あの、一番良いと思います。

「つまり、個人はその規模になるとあんまり消費したくなくて、減りつつあると言えるので。この規模では、不況を離脱しつつあるとは言えない、と判断すればいちばんよいと思います。」

‥‥個人は百貨店規模になるとあんまり消費したくなくて。てゆうのは、なんか、雰囲気的にわかる気もするのですが。

この講演から20年以上経ったこれまで、ってぇのはさ、さらにどうなっていったんだろう。なんだか、じぶんは素人だもんでよくは知らないけれども、めまぐるしい変化があった気がするー。

では、このつづきは、次回noteで!!!!!

平成30年8月24日


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