いまの社会と言葉

講演『いまの社会と言葉』(前編)

せんじつ、このnoteでゆっくりじっくり聴いておりました吉本隆明さんの講演は、その講演を聴き終わってからも、時間があるときには吉本さんのべつの講演ちょっとずつ聴いておりまして。

聴き終えた講演についてのことをね、すこしずつnoteへも書けるとよいなあ、と思ってぇ。

これからは不定期のシリーズで、フリーアーカイブ「吉本隆明の183講演」での各講演を聴いて感じたこと・考えたことをnoteへ書いてゆきたいなあとぞんじますっす!!

シリーズ最初は、せんじつ聴いておりました講演『現在をどう生きるか』を聴いているあいだに、さくらももこさんがお亡くなりになられて。そのときにふと、吉本さんが『ちびまる子ちゃん』のことをなにかの講演でおっしゃっていたよなあ、ってのを思い出しました。

それで検索してみれば、これはA132『いまの社会と言葉』という講演でね。

この講演、じぶんは以前にも聴いたとは思うですがあらためて聴きました。

講演では、「いまの社会と言葉」というテーマが与えられ、吉本さんは「大変難しいテーマ」とおっしゃるのですが。講演の糸口として、講演の数日前に発表された「新語・流行語大賞」から考えてみました。とのことで。

講演は「平成2年(1990年)12月」に行われたのですが。当時の「新語・流行語」では、、、

「ファジィ」「“ブッシュ”ホン」「オヤジギャル(中尊寺ゆつ子さんの漫画より。)」「バブル経済」「一番搾り(ビール)」「パスポートサイズ(ビデオカメラ)」「愛される理由(二谷友里恵さんのエッセイ)」

‥‥などなどが選ばれて。

これらのなかに、「ちびまる子ちゃん」も入っていたのでした。

吉本さんがこれら「新語・流行語」に選ばれた語句の説明をお話しされた中には、吉本さんによる『ちびまる子ちゃん』についての批評もおっしゃっていて。

吉本さんいわく『ちびまる子ちゃん』とは、子供時代のことを振り返れば誰しもが「そういうことがあったなあ。でも忘れていたなあ。」と思えるような記憶や思い出、また家族についてのことや、地方都市とか下町の雰囲気が、非常に微細に描かれていて。その再現性が見事だ、とのことで。なるほどなあ、って思いました。

うん。なんだか、そんな気がするもん。

また、吉本さんは、テレビアニメ版の『ちびまる子ちゃん』はあんまりよくない。けれども、原作は相当に良い作品だ。とも言っておられて。

ぼくは、アニメのほうばっかりで、原作の漫画はほとんど読んだことがないので。漫画、また読んでみたいなあ、と思ったです。。。

あぁー!!

この講演『いまの社会と言葉』は、講演時間が110分なんですが。思ったことを、一回のnoteじゃあどうしても収まり切らないので。

またまた、このつづきは次回noteで申しあげます〜。

平成30年10月30日


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