現在をどう生きるか9

最終回 よくよく考えていく

前回noteよりひきつづき、吉本隆明さんの講演『現在をどう生きるか』(開催日時:1995年9月3日)をゆっくりじっくり聴きます。講演音源は吉本隆明の183講演より。ほんじつは、第75回めでの最終回です。]

こんにちはー。ぜんかいでは、、

「これはもう数えたてるとキリ無いんですけど、こんなことは数えたてる必要ないんで。

 みなさんが毎日のように、子供の教育問題から、学校問題、進学問題から、社会に起こってる社会現象の問題から、職業が安定してるかしてないかっていうような問題から、とにかくあらゆるところにそれが満ち満ちてるわけですけど。

 ことごとくこれは価値観の浮遊、つまり価値観がとてつもないところに飛んで行っちゃって基準がよく分からなくなっちゃってる、っていうことはありますから。

 それは、よくよく考えて、自分なりの善悪・倫理の基準を自分なりに考えて作っていく、っていうそういう課題を強いられているのが現在の問題じゃないか。っていうふうに僕自身は考えております。」

のところを聴きました。さいごの、つづきです。。。

これ、あの。えー、具体的な例で持ってけば、キリが無いんですけど。基本的に僕は、あの、経済問題で説明する説明の仕方をやめた場合に、どうしたらいいか。っていうことを考えまして。(チャプター09「阪神・淡路大震災復興への課題」/7:45〜)

「これは具体的な例で持っていけばキリがないんですけど。基本的に僕は、経済問題で説明をする説明のしかたをやめた場合にどうしたらよいか? ということを考えまして。」

の、ここでの「経済問題で説明をする説明の仕方をやめた場合」とゆうのは、この講演のいちばんさいしょで吉本さんがおっしゃっていたこと、つまり、「現在」と「現代」をどう区別するのか? それは、産業経済的な理由からして消費のほうが過剰な社会になっているからという考え方を、まるで変えないと駄目じゃないか。

という箇所のことかとぞんじます。

そして、、

やっぱりその、価値が浮遊状態になったな、って。うかうかしてると、あの、今まで、間違いなく良いと思っていても、間違いだな。っていうことが出てきた、っていうこと。

「やっぱり、価値が浮遊状態になったな、と。うかうかしていると、いままでまちがいなく『よい』と思っていたことでも、まちがいだな、って思われることが出てきた。」

‥‥うかうかしてると、、

そのことを、よくよく考えていく、っていうことが、あの。課題として、こうなんか、突きつけられてるな。っていうのが、あの、現在の一番の問題のように僕には思えます。

「そのことをよくよく考えていく、ということが課題として突きつけられているな、というのが『現在』のいちばんの問題のように思えます。」

‥‥よくよく考えていく。。

あの、その点をお話しできたら、まあ、あの、良いんじゃないかと思って、やってまいりました。だいたい、僕…、あの、それが言えたように思っております。あの、えーと、これで終わらせて頂きます。(会場拍手)

という会場の拍手でもって、講演はおひらきです。

えーっと、ここまでで「第75回」っていうことはさ。二か月半、かかりまして。けっこう、思っていた以上に長くなったー。

68分の講演でしたので、平均すると、一回の更新につき約54秒聴きながら。このあいだ、ただただじぶんが講演を聴くだけのブログへ来ていただいてどうも有難うございました。

次回のnoteでは、たぶん、このことをやって思ったことみたいなのを書こうかなあ、ってぞんじます。

そいではでは〜!!!

平成30年9月25日


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