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ブラッシュアップと想像力。

さくじつも含めてこのごろのブログでは、先日、
今年1月期のドラマ『ブラッシュアップライフ』の
ブルーレイボックスが届いてから、すこしずつ
ドラマを観ながら、放映時に思っていたことや
あらためて考えたことをしるしているのですが。
もうすこしだけ『ブラッシュアップライフ』のことを、
ブログでしるしたいとぞんじます。

ってゆうのもね、今回、あらためて
『ブラッシュアップライフ』を観ながら、
「ブラッシュアップ」とは何か?
というのを考えていたんだった。

「ブラッシュアップ」ということばについて、
『広辞苑(第七版)』によれば
【みがきをかけること。さらによくすること。】
とされているけど、つまりはさ、広辞苑では
「さらによくする」、つまり、
何度も何度も直して良くしようとする、
みたいなことだとぼくはイメージしているのだけども。
ともすれば、たとえば、
『ブラッシュアップライフ』というタイトルは
「ライフ」を「ブラッシュアップ」する、
というような、つまり、一度だけでなくって
何度も何度も人生をやり直す、
みたいな意味だとも捉えることができて、いわば、
このタイトル自体がドラマのネタバレのようだなあ!
とも感じたのよね。

(↓ここからドラマ中盤以降のネタバレありです!!!)

この上でもしるしましたが、
ブルーレイボックスが届いてから、
すこしずつドラマ観ているですが、
さくじつは「第6話」を観まして。

安藤サクラさん演じる近藤麻美(あーちん)は、
一周目の人生では地元の「市役所」で働き、そして
初めて今世をやり直した二周目の人生では
「薬剤師」として働き、そしてまた
再び今世をやり直しての三周目の人生では
「テレビ局」で働くことになった。
あーちんは、人生をやり直してゆく中で
それまでの市役所及び薬剤師の社会人経験より、
仕事もできて、入社してからの数年後には
テレビ局のプロデューサーとなる。
あーちんがプロデューサーとして企画したドラマは、
同じ人生をやり直す女性の物語、そのタイトルは
『ブラッシュアップライフ』、つまり、
あーちんのこれまでの実体験をドラマとして制作する。

このときにね、あーちんがこのタイトルに
『ブラッシュアップライフ』と名付けたのは、
あらためて考えれば結構重要なことのようにも思えて。
つまりはさ、あーちんのこれまでの実体験として、
二周目のときではなく、人生三周目だからこそ
「ブラッシュアップ」ということばを思いついた。
そして、あーちんのプロデューサーデビュー作
『ブラッシュアップライフ』は無事撮影されて、
その第一話が放映される直前で、あーちんは
またもや交通事故で亡くなってしまう。

このときの交通事故は、
これまで以上にかなり印象的で。
横断歩道で信号を待っていたあーちんが、
ぶおんぶおん鳴らしながら暴走してくる車に
激突され命を落とす。
この「暴走する車」には、
どんな意味があるんだろう?!
って考えてみるとね、なんだろうか、たとえば
あーちん企画の『ブラッシュアップライフ』では、
亡くなった後で訪れるだだっ広い白い空間も登場するし、
そういうような今世をやり直す人しか知り得ない情報を
テレビで放映してしまう、ということについて
今世及び来世の人生を司る「神様」の怒りを、
あーちんが買ってしまった、とも解釈できるかなあ。
そう思うとちょっと怖くも思えるのですが、でも、
あーちんはここで三周目の人生を終える。

あーちんの考えたドラマの企画について、
脚本家及び監督から地味だと言われ、そして
彼らからアイディアを出してもらい、つまり、
企画が「ブラッシュアップ」されながら、
その内容が決まってゆくシーンがあるけれども。
このことがさ、以後のやり直しの人生の中で
とっても重要だったと思うのよね。

脚本家や監督から出されたアイディアとしては、
(あーちんがこれまでの人生で行ってきた)友人の
不倫を阻止するのでは弱い、つまり、
タイムリープする意味が無い、ならば、たとえば
「死んでしまった友人の命を救う」とか、
「大勢の命を救う」とか、「救世主になる」とか、
という提案を彼らからもらうことによって、
それからあーちんは、自身のやり直しの人生を
その方向へとシフトしてゆくことになる。
このことってば、つまりはさ、
じぶん自身の想像力には限りがある、
だからこそ、他人と話しをしたり
本を読んだりすることによって、
他人の想像力が入り込み、
じぶんの人生がよくなってゆく、みたいなことが
この場面で示唆されているのやもしらないなあ。

『ブラッシュアップライフ』の「第6話」を観終わり、
これまでずっと楽しげだった内容がね、
ここからちょっとずつ謎も明かされながら、
また、不穏な感じにもなってゆくけれども、
このつづきも観てゆくよ〜!!!

令和5年9月9日

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