始まりの落水荘と夜と世界を結ぶ建築。
先日は、愛知県豊田市の豊田市美術館にて
『フランク・ロイド・ライト 世界を結ぶ建築』を、
観てまいりました。
行きたい行きたいと思いながら、
なかなか行かれず会期もぎりぎりとなり、しかも
訪れた日は自宅を出発する時間がすこし遅くなって、
美術館へと到着したのも遅めの時間になってしまい、
(今回のブログのトップ写真も、到着して撮って
陽の光が夕方っぽくなっているから。)
ゆっくりじっくりとは観られなかったけれども、
フランク・ロイド・ライトの展覧会、素晴らしかったです。
ぼくは一応、大学では
工学部建築学科を入学及び卒業しまして、
幼少のころより建築を目指してはいたけど、
結局、挫折をしてその道へは進めなかったのですが、
やっぱり今でも建築に興味ある、と申しますか。
今回鑑賞いたしました建築家の「ライト」と言えば、
ぼくのなかではね、大学へ入学してからの
一番最初の建築の課題として、ライトの建築作品
「落水荘(Fallingwater/エドガー・カウフマン邸)」の写真が配布され、
建築及び光景を透視図法でケント紙に描く、
というものだったと記憶しているけれども。
ぼくはぜんぜん上手く描けなかったとはぞんじますが、
でもなんだか、建築、素敵だなあ! って感じたし、
もっと言えば、ぼくのなかではこの
ライトの「落水荘」が、たとえば、
デザインとか、芸術とか、文化とか、鑑賞とか、のね、
最初の始まりだったような気がしているの。
なので、今回の展覧会では
「落水荘」の写真、及び、建設現場の
映像を観ることができ、ぼく自身としては
その鑑賞がとても感慨ぶかかったです。
ほかにもいろいろ、でも、鑑賞の時間があまり無くて
きちんとは観られなかったですが、たとえば、
関東大震災及び戦争と「帝国ホテル」のこと、そして
実現はされなかったものの、ライトが計画された高さ1マイル
(約1.6km)の超高層ビル「マイル・ハイ・イリノイ」や、
バグダッドの都市計画案などなど、すごかったなあ。
ライトの展覧会の鑑賞後には、
同時開催の「コレクション展」を鑑賞いたしまして、
そして、ミュージアムショップへも立ち寄り、
17時30分の閉館時間で美術館を後にしました。
冬だからさ、もう、その時間には
あたりは陽が落ちていて、
豊田市美術館へはよく訪れるのですが、
夜の雰囲気っておそらくぼくは初めてで、
その感じも良かったな。
たとえば、こういうような
昼間のときにはあまり気にかけられなかった
美術館の外のライトの雰囲気も、
暗い夜の時間では映えて観られて、そんな
夜の豊田市美術館も素敵でした。
建築や文化や考えによって、
どうか、どうか、世界が結ばれるように、と、
『フランク・ロイド・ライト 世界を結ぶ建築』を
鑑賞して感じておりました。
令和5年12月26日