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第41回 直喩(シミリ)と暗喩(メタファー)
【吉本隆明さんの講演『喩としての聖書−マルコ伝』をちょっとずつ聞きながら文字にしてそのあとぼくがなんだかあいづちを打ってゆくようなシリーズ、だい41かいめ〜。】
こんにちはっ。きょうも、はりきって聞くーーー!!!!!
あの、今のところを例に取りますとね。こういうのあるじゃないですか。その、言葉の。つまり、こう。まぁ、これは言語学の歴史があるんだけどね。言葉のね、使いかたの中に「喩」って言うのがあるんです。たとえばね、(チャプター08 / 奇跡を言葉の面から理解する_3:49〜)
ここでの「今のところ」て言うのはね、前回noteでの「聖書で描かれる奇跡をことばの面から言うとなにか?!」のことで。
そして、ことばの使いかたに「喩」というのがある、とのことで。たとえば、、
えーと、あの。あの。たとえばね、喩って言うのはたとえば、よく、なんて言いますか、よく使われる喩の例で言いますと、「直喩」って言うのがあるでしょう。それから「暗喩」って言うのがあるでしょ。
「直喩」と「暗喩」。
直喩って言うのは「シミリ」ってことです。それから、暗喩というのは「メタファー」って言うことですけどね。
「直喩」を英語で言えば「シミリ(simile)」、「暗喩」は「メタファー(metaphor)」。
‥‥と、このシリーズさいしょの回で申しあげましたMr.Childrenの2つの曲『終末のコンフィデンスソングス』&『Pink〜奇妙な夢』の歌詞に登場する「メタファー」ということばが、ここでようやっと出てきたっす。
そして、、、
で、直喩って言うのはたとえばね、「あのひとの目はゾウのように細い」とかね、あるいは「ゾウの目のように細い」ってよな。「なになにのように」って言う用法があるでしょう。
「直喩(シミリ)」とは、たとえば「あのひとの目はゾウのように細い。」のような、「なになにのように」って言う用法。
つまり、「あのひとの目は細い」って言えば、意味は、意味だけならば通じます。しかし、
そのばあいには、ただ単に「あのひとの目は細い。」とだけ言えば「細い」と言う意味だけなら通じるけれど。
よく「あのひとの目はゾウのように細い」とか、「あのひとの首はキリンのように長い」とかって、
「ゾウのように細い」とか、「キリンのように長い」とか、
そういう「なになにのように」って言うのを、本来ならば、持つ意味だけから言えば使わなくてもいい、意味は通ずるのに、そういう「なになにのように」っていう言いかたをして、それを鮮やかにさせる。そういう言いかたが、まぁ、ごく普通に言って「直喩」って言うわけです。
本来なら、意味だけを見ればべつに使わなくてもいいけど、そーいう言いかたをすることによって、ことばを鮮やかにさせる。それが「直喩」。
そして、
それで、メタファーってのは、その場合に「ように」って言いかたをしない。たとえば「あのひとはゾウみたいだ」とか「あのひとの顔はゾウみたいだ」とか、「あのひとの目はゾウだ」とかね、「あのひとの目はゾウだ」って言えば、そのひとの目はゾウの目のように細くて柔和だ。って、そういう意味。
「暗喩(メタファー)」とは、そーいうときに「ように」という言いかたをしない。たとえば「あのひとの目はゾウだ!」のような、
そういうことを言うために「あのひとの目はゾウだ」って言えばいいわけです。その場合に、そういう言いかたのときには、暗喩って、メタファーって言うわけです。
そう言うのが「暗喩」であり、「メタファー」。
で、直喩の場合には「ゾウの目のようだ」とか「ゾウのような」とか「あのひとの目はゾウのようだ」って言う、「なになにのごとし」とか「ようだ」って言うような言いかたをする場合には、直喩って言うわけです。
つまり、「ようだ」とか「ごとし」とかの言いかたをするのが「直喩」で。
で、暗喩って言う場合には「あのひとの目はゾウだ」って言えば、「まるでゾウだ」って言えば、ゾウのように細くて柔和だ。ってな意味合いになるでしょ。つまり、そういう言いかたをメタファーって言うでしょ。
そうじゃあない、「ようだ」や「ごとし」を使わない言いかたをするのが「メタファー」。
ってゆうこのつづきはまたまた次回っす。このことが聖書の「奇跡」とどう関係するのか?! そして、つゆあけ〜!!
平成28年7月19日
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