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この行列の最後尾に。
以前、宮崎駿監督が、
作品を作ることにおいて、子どもたちに
「この世は生きるに値する。」
ということを伝えるのが、自分たちの
仕事の根幹になければいけない、
とのようにお話しをされていた。以来、この、
「この世は生きるに値する。」
ということばのことをね、
折に触れて考えているの。
とは申しても、ぼくには、
この世は生きるに値するのかどうか、
について、ちゃんとしたことは
全く言えないんだな。
つまりはさ、このぼくならば
「この世は生きるに値する。」
ということを、誰へ、どのようにして、
伝えることができようか。
でも、それでもやっぱり、ぼくだっても
この世は生きるに値することを
誰かへは伝えられなかったとしても、
この心の中では、信じてたい。
ASIAN KUNG-FU GENERATIONの
後藤正文さんのソロ活動(Gotch)での
『The Age』という曲の中では、
ポエトリーリーディングのようにして
「この世は生きるに値する」
と歌われている。
君の手 君の声
この世は生きるに値する
大丈夫 聞こえる
Life goes on
耳澄ませて 目を凝らして
ほら 遠く向こう
The age is moving on
【The Age(feat. BASI, Dhira Bongs & Keishi Tanaka)/Gotch】
いろいろあって、心身ともに
疲れてしまっているような日には、
じぶん自身が考えることも
ネガティブなことのみになり、そして、
この世は生きるに値するかどうか、のことさえも、
信じられなくなってもしまうけれども。
そんなときにでも、
ことばを、歌を、声を、詩を、
思い出しながら、
そのことばの方向へと、
じぶんの顔や身体を向けたい。
もしかしたら、たとえば
「教育」というのもね、子どもたちへと
「この世は生きるに値する。」
って、伝えられることが大切、というか。
いや、そもそも、
「この世は生きるに値する。」以外のことで、
伝えないといけないことなんて、
何一つ無いやもしらないか。
ならば、ぼくも、
この声の聞こえる行列に、
その最後尾に、並ぶよ。
大丈夫 聞こえる
ライフ ゴーズ オン!!!
令和5年3月19日
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