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どれだけ再現できるのか。

2019年公開の映画『イエスタデイ』をね、
公開時は映画館にて鑑賞いたしましたが、
また、ひさしぶりに観たくなって、
図書館でDVDを借りて先日観ました。

やっぱり、すばらしかったなあ〜。

映画『イエスタデイ』は、
売れないシンガーソングライターのジャックが、
ある日、謎の世界的大停電が起きたその瞬間、
交通事故に遭い、昏睡状態から目を覚ましたら、
ビートルズが世の中に存在していない
世界になっていた。主人公は、
ビートルズの存在していないこの世界で、
ビートルズの曲を演奏してゆく。
というストーリーなのですが。

前回観たときも想ったとも存じますが、
ビートルズが存在しなくなった世界で、
音源もなく、楽譜もなく、歌詞カードもなく、
じぶんの頭の中にある記憶だけで、
ビートルズの曲を再現する、ってゆう、
主人公がすごい! と思う。
ぼくならば、英語が、
話せない、歌えない、わからない、
という前提はあるにしても、
たとえば、ビートルズの音楽での、
歌詞も、歌のメロディも、コードも、テンポも、
ましてや曲のタイトルでさえ、
うろ覚えでもあるのだから、
ビートルズが存在しなかった世界へと
ぼくがまぎれこんでしまったとしても、
その再現なんて、できるはずもない。

って考えるとね、ならば、
ビートルズの音楽だけでなく、映画では、
ビートルズと同時に
「コカ・コーラ」も存在しない世界だったのですが、
たとえば、
ビートルズやコカ・コーラだけでなくって、
「ドラゴンボール」の漫画が存在しない世界、とか、
「スーパーマリオ」のゲームが存在しない世界、とか、
ジブリの映画が存在しない世界、とか、
村上春樹さんの小説作品が存在しない世界、とか、
岡本太郎さんの美術作品が存在しない世界、とか、
ダウンタウンさんの漫才やコントが存在しない世界、とか、
ディズニーが存在しない世界、とか、
「iPhone」が存在しない世界、とか、
などなど。。。
そのような世界でね、ぼくだけが
その存在を知っていたとしても、
でも、ぼくは、それを、
どれだけ再現できるのか?! と言えば、
まったく再現できないんだろう。

おそらくは、突然、それらが
存在しなくなった世界へと
まぎれこんでしまったとしても、
再現できる方もおられるかもとも存じますが、
ぼくにはできないことなので、
やっぱり、すごいことだなあ。
とは言えども、
そういうような状況においては、やはり、
『イエスタデイ』の主人公・ジャックのように、
迷い、悩み、葛藤されるのでしょうか。

オリジナリティって、何か?
というのは、ぼくは、
わからないんだなあ。

でも、映画の最後ではさ、
オリジナルじゃあなかったとしても、
子どもたちといっしょに、みんなで
『オブ・ラ・ディ、オブ・ラ・ダ』
を歌う場面、すてきだなあ〜。

オブ ラ ディ オブ ラ ダ
ライフゴーズオン ブラぁー
ラ ラ ハウザライフゴーズオン!!!

令和4年10月3日


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