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【橋】の両端に、神聖な標木。

このごろは、いろいろな「橋」について、
ブログ書いていたのが多かったので、
今回、漢字について調べてみるシリーズの
「リッシンベン調査団」は、
【橋】という漢字について見てみたい。

【橋】という漢字の形を見たら、もう、
「橋」という雰囲気のイメージにしか、
思われないけれども。
どのようかの由来があるのでしょうか。
とも思いながら、さっそく、
いつものごとく、白川静先生の
『常用字解(第二版)』をひもときますと、、

【橋】 キョウ(ケウ)/はし
形声。音符は喬(きょう)。喬は高(城門の前に神への祈りの文である祝詞(のりと)を入れる器の「さい」を置く形。ものみやぐらのある城門)の上に神を招く標木(目印(めじるし)の木)を立てる形。古代の橋にはその両端にこのような神聖な標木を立てたのであろう。「はし、たかはし」の意味に用いる。橋は川をはさんで聖地とされるところで、そこで橋占(はしうら/橋のきわに立って往来の人の話を聞き、それによって吉凶を占った)などが行われた。

【橋】とは、
この漢字の「つくり」である
【喬】が大事だそうで。

喬

この【喬】とは、
城門の前に「祝詞を入れる器」である
「さい(口のような形)」を置いた【高】の上に、
神を招く目印のための「木」を立てた形。
つまりは、古代の橋の両端には、
このような神聖な「標木」が立てられた。
【橋】は、川をはさむ聖地とされ、
そこでは「橋占」という占いが行われた。
と、白川先生はおっしゃいます。

この白川先生のご説明を読めば、
やっぱり、たしかに、なるほど、
【橋】とは、不思議な場所だなあと感じられる。

たとえば、古代では、
【橋】は聖地であり、
【橋】では神様へお祈りをしていて、
神様を迎えるための目印として
【喬】が立てられ、さらには、
【橋】を渡る人々の話しを聞きながら
占いが行われた。

なんだか、うまく言えないけれども、
大昔の時代から、【橋】って、
なんだか、こう、とくに、
重要な場所だったんだなあ、と思われる。

全国各地の大雨で、
橋や川や人々の安全を祈りながら。。。

令和3年8月13日


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