見出し画像

その線は「ふんでた」かどうか。

前々回及び前回noteでは、先日映画館にて
『THE FIRST SLAM DUNK』を観てから、
原作漫画『SLAM DUNK』のことも思い出しながら、
今、考えていることをしるしましたが。
思い出していたら、まだまだ、
もうすこし思う場面のことがあったので、
ブログ書いてみたい!

その場面というのはさ、
「湘北」対「陵南」の試合では
70対66で湘北が勝ち、湘北高校は
県大会準優勝でインターハイへと進む。
そして、インターハイまでのあいだ、
練習をしたり、メンバーおのおのの時間を過ごす。
このとき、湘北・流川は、
チームの先輩の三井に対して
【1 ON 1の… 相手してほしいんすけど】
と伝える。

流川と三井のワンオンワンは、
どちらも意地のディフェンスによって、
相手に点を与えず。しかし、あるとき流川は、
シュートコースを完全にふさぐ三井のディフェンスを抜き、
ポイントを決める。そして、
流川の勝利、かと思いきや、三井は
【おめーのオフェンスからだったよな
 まだ オレのオフェンスが1回残ってるじゃねーか】
と告げて、三井のオフェンスが始まる。
ここで三井はすかさず、
スリーポイントシュートを決め、
3対2で三井の勝利! となるけれども、流川は、
【ふんでた】
と言う。つまりは、
線を踏んでいたから、
今のシュートは2点で、
同点だから延長戦。と。。。

ここでわかることはさ、
バスケットボールのルールにおいて、
「3ポイントライン」の外側からのシュートは
3点になるけれども、
そのラインを踏んでいれば、
ラインの内側と見なされて2点となる。
ということとね、もうひとつ、
「線」とは、
こちら側とあちら側を分け隔てるもの、
だけに限らず、
線にも、幅があり、長さがあり、間隔があり、
面積がある。つまり、
「線」とは「面」であることだなあ。

「線」は、それが
どんなに細いものだったとしても、
この細さにも面積があり、つまりはさ、
「面」なのだとすれば、線には
「線の中」という場所が存在する。

線の「中」の世界が、
線の「こちら側」なのか、
線の「あちら側」なのか、それとも、
線の「中」として独立しているのか、
というのは、その
「線」の種類によって変わってくると思うけれども。
どんなに細い「線」でも、よくよく見れば
「線の中」がある、と、考えられる。

「線」と言って思い出されるのは、
「国境線」なのですが。たとえば、
日本から海外へ行くときには、
空港で出国の手続きをして、
飛行機に乗る。そして、飛行機が
目的地の国へと到着したら、
入国の手続きをする。

このとき、
飛行機の中は、
どこの国なんだろう?

出国をしているのだから、
今居た国は出ているし、そして、
入国をしていないから、
これから行く国にも入っていない。

ともすれば、この
飛行機の「中」というのは、
どこの国でもなくって、
国境線の「内部」なのだ、
と、感じられる〜。

YouTubeで期間限定無料配信されていた
アニメ版『SLAM DUNK』を観ながら、この
流川と三井とのワンオンワンのシーンでは、三井が
【オレのオフェンスが1回残ってるじゃねーか】
と告げてから、三井の次のオフェンスに入るとき、
三井へボールを渡す流川が
【ラストね…】
と言ったセリフの感じがよかったなあー。

この語尾の「ね」というのがさ、
先輩に対するリスペクトもありながら、
でも、近所のお兄ちゃんと遊んでいる、
みたいな感じもあるし。
その雰囲気がね、なんだか、
ほほえましい、と申しますか、
ちょうどよい、と感じて、
めっちゃ笑ったなあ〜。

令和4年12月9日


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?