集約と無限にさかのぼる螺旋のように。
前回noteでは、先週リリースなされました
ASIAN KUNG-FU GENERATIONのアルバム
『Single Collection(初回生産限定盤)』を購入しまして、
このごろ車の運転中で聴きながら、また、アルバム封入の
対談ブックレット及びジャケットカードを観ながら、
これまでのアジカンの歴史を思っていることを申しました。
前回でも記しましたが、このアルバムでは
アジカンのシングルA面32曲プラス
『遥か彼方』の再録バージョンを聴くことができるのですが。
その曲順がね、再録バージョンの
『遥か彼方』より始まり、そして
最新シングルの『宿縁』へとつづき、その次には
『出町柳パラレルユニバース』とのようにして、
現在から過去へと遡るように、つまり
時間軸を戻るように曲が進んでゆく、というのはさ、
時間軸が進むように収録されているこれまでの
ベストアルバムで聴くのと、雰囲気がかなり
ちがってきて聴こえておもしろい、とも思うのですが。
この『Single Collection』では、「DISC 1」は先述の
『遥か彼方(2024 ver.)』より始まり、
2012年リリースの『踵で愛を打ち鳴らせ』で終わる。
「DISC 2」は、2011年リリースの
『マーチングバンド』より始まり、2003年リリースの
1stシングル『未来の破片』で終わる。
また、2012年リリースのベストアルバム『BEST HIT AKG』では
『遥か彼方』より『未来の破片』へとつづき、そして
『マーチングバンド』で終わるけれども、この
『BEST HIT AKG』で曲を聴くと、
『遥か彼方』及び『未来の破片』で始まり
『マーチングバンド』へと広がってゆく、と思えるけど、
時間軸が逆で収録される『Single Collection』で聴けば
二枚組のアルバムの最終曲として『未来の破片』があり、
『未来の破片』へとたどりつく、と言うよりかは
『未来の破片』に集約されている、
というふうに感じられると申しますか。
1stフルアルバム『君繋ファイブエム』では、一曲目の
『フラッシュバック』から間髪あけずに
『未来の破片』が始まるけれども。
『フラッシュバック』の歌詞では
【あの日の未来が フラッシュバック】
と歌われ、そして『未来の破片』へとつづく。
そこで歌われる「未来」とは、いわゆる
今のことなのかもしれないし、つまり
『フラッシュバック』及び『未来の破片』とは
今のときのことを歌っていたやもしらない。
アジカンのご活動は、これまで
紆余曲折あったとぞんじますが、そのような
『未来の破片』という曲より始まったからこそ、
今がある、とも言えるやもしらない。
『Single Collection』を聴きながら、
なんだかそんなふうにも思ったのよね。
さらには、『Single Collection』では
「DISC 2」の最後の曲の『未来の破片』から
「DISC 1」の最初の曲の『遥か彼方(2024 ver.)』へと
まったく違和感なく聴くことができて、それは
リリース順から考えれば当たり前とも思うのですが、
そこからさらに、最新シングルの
『宿縁』へとも自然に繋がるかのようで。
つまり、またさらに現在から過去へと
さかのぼってゆけちゃう、と申しますか、
時間軸をぐるぐる、過去へと無限にさかのぼる
螺旋のようにも聴けるから。。。
この先の遥か彼方の時間においても、
どうか、どうか、どうか、
平穏と平和の未来を思っている。
令和6年8月9日