![20180929空](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/7973752/rectangle_large_type_2_adc06908e02665c9943e1f3f06483ba2.jpg?width=800)
確固としたものでもなく
まだ、あともうすこしだけ吉本隆明さんの講演を聴いてのことをぉー。。。
ほぼ日の「吉本隆明の183講演」という183回の講演のうち、こんかい、ぼくがどうしてその『現在をどう生きるか』を選んだのかと申しあげますと。
それはさ、まずは、これを始める約1週間前にオウム真理教関係者の死刑が執行されて。(この後には残りの関係者の死刑が執行。) なのでいまいちどこれらの事件について考えてみたい、と思ったのがきっかけです。それで講演リストを眺めてたら「1995年(平成7年)9月」に行われましたこの講演のなかでオウム真理教のことが内容に入っていたので、これにいたしましょう。と。
また、「阪神・淡路大震災」についてのことも吉本さんの講演で聴いてみたいなあ。と思ったのも、理由のひとつで。
(これを聴いているあいだには、北海道での大震災や、日本各地での大水害がございました。。。)
ほかにもね、ちょっとした理由があって。それはさ、講演『現在をどう生きるか』ってゆうのは、なんだか、昨年のベストセラー『漫画 君たちはどう生きるか』とタイトルが似ているじゃん。
なんだか、この講演と吉野源三郎さん原作の小説がじっさいに関係あるのかどうかはわからないけれど。タイトルを見た瞬間、おぉー、って思ったんだよね。
そして。
講演を聴いていた2か月間、もうすこしオウム真理教についてのことを読みたいと思って。たとえば、森達也さん著『A −マスコミが報道しなかったオウムの素顔』や、村上春樹さん著『約束された場所で −underground 2』や、この『約束された場所で』で紹介されておりました高橋英利さん著『オウムからの帰還』を読んだり。
これと関連させて、1995年1月「阪神・淡路大震災」と同年3月「地下鉄サリン事件」のあいだの月である「1995年2月」がモチーフになっている村上春樹さんの中編小説集『神の子どもたちはみな踊る』を読み返してみたり。。。
こんかいぼくが読みました『神の子どもたちはみな踊る』は単行本や文庫本でなくって、『村上春樹全作品 1990〜2000 第3巻 短編集 2』という全集をね、図書館で借りて読みました。
この『全作品』には、春樹さんによる「解題」が掲載されておるですが。その文書のなかで、、
僕は1995年の初めに起こったこのふたつの大事件は、戦後日本の歴史の流れを変える(あるいはその転換を強く表明する)出来事であったと考えている。その二つの出来事が示しているのは、我々の生きている世界がもはや確固としたものでもなく、安全なものでもないという事実である。(村上春樹さん著『村上春樹全作品 1990〜2000 第3巻』269頁より引用です。)
‥‥と書かれてあって。
これは、吉本さんが講演でおっしゃっていたこととおんなじようなことだよなあ、って思ったの。
もはや、確固としたものでもなく。。。
そして今はさ、Mr.Childrenの「1995年5月」リリースシングル『【es】〜Theme of es〜』を聴いている〜。
なにがおこぉっても変じゃなーい そんな時代さ 覚悟はできてるっ!!!!!
平成30年9月29日
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