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ハイブリッドなランゲージと受け皿。

「パン」って英語では「bread」と言われるから、なぜ
「パン」なのか? を調べてみると、
「パン」とはポルトガル語の由来のことばらしい。

このほかにもね、たとえば、
「ウィンナー(英語:sausage)」はドイツ語、
「ゴム(英語:rubber)」はオランダ語、
「ピーマン(英語:green pepper)」はフランス語、
「アンケート(英語:questionnaire)」もフランス語、
そしてまた、由来のことではよく言われる
「サボる」という語句もまた、フランス語の
「sabotage(サボタージュ)」が元らしいので、
このようなことば、つまり、日本語における
カタカナことばは英語の言語だけでなく、おそらく
地球上のあらゆる言語が由来となりながら、
日本語として使われていると考えられる。

そのような語句の由来のことって、たとえば、
日本語以外の言語ではどうなんだろう? ぼくは、
日本語以外の言語のことは全くわからないけれど。
でも、日本語には、平仮名と漢字以外で
片仮名(カタカナ)という文字があって、
このカタカナによって、外国語の語句を
どんどん日本語へと取り込めてゆける、
みたいな、そういうのってば、もしかしたら
日本語の大きな特徴なのかもしれないか。

前回noteでも、このような
「カタカナことば」について記したですが、
そんなふうなことを想いながら、たとえば、
みなさまのnoteを読みましたり、もしくは
ネットや書籍等の文書を読んでみても、そこには
たくさんのカタカナの語句がしるされており、
もはや、カタカナが無ければ
ぼくだっても文章を書けないな。

そんな日本語とは、つまり、
世界の言語のことばが混ざり合ったかのような、いわば、
ハイブリッド・ランゲージとも言えるやもしらない。

そもそも、日本語は
はじめには「やまとことば」があって、
そのあと中国より「漢字」が入ってきて、
この漢字から「平仮名」及び「片仮名」が生まれた。
だからこそ、現行の日本語の由来も
「やまとことば」と「中国語」とのハイブリッドなのだとすれば、
どんどんどんどんことばが混ざり合ってゆく、ということこそが、
日本語の本質とも考えられるのではないか?!

このことで思い出すのはね、以前読んだ本の中では、
北が上を向く世界地図を時計回りに90度回転させてから
ユーラシア大陸を「パチンコ台」に見立てるとすれば、
一番下の「受け皿」の位置に日本が来る。つまり、その
パチンコ台の頂上(ヨーロッパ)より落ちてくる玉は、
障害物に当たり複雑な運動をしながら、
大陸のいろいろな地域を経由しながら、
下へ下へと落下してゆき、そして
それらはすべて日本へと転がり落ちてくる、
言い換えれば、日本がすべてを受け止める。
日本とは、地図上においては
そのようなポジションにある。

今、あらためてこのように考えてみれば、
たとえば、「文化」だけでなくて
「言語」もそのような経過を経ながら、
現在の日本語があるのではないか?
なんてゆうこともイメージしてみる。

このぼくもまた、
そんな日本語にあやかりながら、
すべてを受け止めて、そして、混ぜ合わせる、
みたいになれたらよいな。
そのためには、ぼくは
一番下の位置の「受け皿」に成りたい。

令和5年11月22日

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