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好きな映画と暗闇で振り回す両手。

20代のころのある自己紹介の場において、
名前と、各自の好きな音楽と映画を答えてゆく、
というお題があり、そのとき、ぼくは
好きな音楽は「奥田民生さん」と「Led Zeppelin」、
好きな映画は『バック・トゥ・ザ・フューチャー』と
『ショーシャンクの空に』と答えたのだった。
それから約20年が経ち、考えてみれば
好きな音楽としての「Led Zeppelin」のところはさ、
もちろん、今もなお、Led Zeppelin好きなのですが、
でも、どちらかと言えば、今も、且つ、当時でも
「The Beatles」と答えたほうが、
より正直だったやもと思いつつ、現在だっても
奥田民生さんの音楽が大好きだし、そしてまた
好きな映画を答えるときには、その後でも
好きだと思う作品はたくさんあるけど、それでも
『バック・トゥ・ザ・フューチャー』と
『ショーシャンクの空に』と答えると思うなあ〜。

映画作品の評論として、この前者の
『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズは
傑作とされているとしても、後者の
『ショーシャンクの空に』は、たとえば
泣ける映画ランキングみたいなのの上位へ入ることはあれど、
評論的には、そこまで
良い映画とは言えない、とされている場合もあって。
ぼくは映画の詳しい知識があるわけでもないので、
映画作品の批評もできないけど、そう聞くと
ちょっとさみしい気持ちにもなってしまう。

1994年、米国で公開されて、
翌年のアカデミー賞で7部門ノミネートされた
『ショーシャンクの空に』について、
ぼくは公開当時は存じていませんでした。
いつ、この映画を知ったかと申しあげますと、
Mr.Childrenの2002年リリースアルバム
『IT'S A WONDERFUL WORLD』4曲目収録の
『one two three』という曲からでした。

ビデオに撮った「ショーシャンクの空に」見てからは
もっと もっと 確信に近いな
暗闇で振り回す両手もやがて上昇気流を生むんだ

one two three/Mr.Children

この曲の歌詞の中では、
『ショーシャンクの空に』という語句が
登場して歌われていて、このことについて調べながら
当時の近所のツタヤでレンタルして映画を観てから、
すごい! って感じて、そしてその後は
DVDも購入したのだった。

映画を観てみると、たとえば、この
『one two three』だけでなく、アルバム8曲目の
『Bird Cage』でも映画の感じが表現されていると感じるし、
そしてさらには、つまり、この
『IT'S A WONDERFUL WORLD』というアルバム全体としても
その雰囲気が醸し出されているように思われるですが。
つまりはさ、ぼくが
『ショーシャンクの空に』の映画を好き! と言うことは、
同時に、Mr.Childrenの『one two three』及び
アルバム『IT'S A WONDERFUL WORLD』が好き!!
というところまでを含んでいる。
だからこそ、ぼくは、もう
『ショーシャンクの空に』という映画単体では、
観ることができなくて、ミスチルの作品込み込みでの
映画の感想なのだとも思うの。

なので、映画の評論として、
そこまで良い映画とは言えない、とのように言われれば
この同時に、ミスチルの作品まで
批判されているようにも思えてしまって、
さみしい、という気持ちを感じてしまうやもしらない。

あらためて、今、ぼくなりに
『ショーシャンクの空に』を想いながら、そして
Mr.Childrenの『one two three』及び
アルバム『IT'S A WONDERFUL WORLD』を想いながら、
「孤独」と「自由」と「平和」と「愛」のことを考えられたい。。。

 愛しき人よ 君に幸あるように
 もう 後ろなんか見ないぜ 1.2.3!

令和6年6月23日


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