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其の百五 癪に触って
《吉本隆明さんの講演『芸術言語論 −沈黙から芸術まで』(平成20年7月19日@昭和女子大学人見記念講堂)を、ぼくが毎回ほんのちょっとずつ聞いてゆきながら、あらためてどんなおはなしだったのかを思いかえしてまいります。》
こんにちはっー。きくです。
前回noteでは、「それと、もうひとつだけ特殊なのは、や行音とわ行音です。や行音とわ行音というのは、全部、三列音でいいんですけど、三列音と母音とを結び組み合わせたもの。そうすると、たいてい全部、母音と母音を順序を変えて組み合わせたものだ、というふうになります。その三つの他は考えなくていいし、場合によっては省いちゃっていいように、今のではなります。省かなくても、それだけの区別があれば五十音の全部の音を作り上げることができます。」と吉本さんおっしゃるばめんでした。
つづきでごわす。。。
で、僕は…。僕は癪(しゃく)に触って、癪に触って。つまり、五十音あるから、って。つまり、ローマ字読みにする、使ったりするか、っていうじゃなくて。(チャプター14 / 第三列音を中心とした日本語の音_5:49〜)
「で、僕はしゃくにさわって。五十音あるのだから、ローマ字読みにするのか?! ということじゃあなくって。」
あの。英語より数少なけりゃいいだろう、っていう。えー。数少なくて。
「英語よりも、数が少なければいいだろう? と。」
あの。書く、っていう。書く、っていうことを割合に主体にして。そりゃあ、おれ。おれ。僕なら、僕は使えるわけですから。すぐ使えますから。そういうのでいいわけだろう、っていう。
「書く、ということを主体にしたなら、僕ならすぐ使えるわけですからそれでいいだろう? という、」
そういうふうに考えて、なんとでもして五十音をもっと。あの。英語、米語の、あの。二十何音というよりも、少なくできないか。っていう考えで行ったら、それはすぐできるわけで。
「そのように考えて。日本語の五十音を、英語の二十何音よりもっと少なくできないか? という考えでゆけば、それはすぐできるので。」
母音とあといちばん…。母音と、だいたい三行音と、それを。それを、とやかく何でもいいから並べて。もう、指二本で並べれば。指二本でこうやって並べれば、ちゃんと出てくるじゃないか。っていうふうに考えたわけですよ。
「母音と三列音を並べれば、ちゃんと音がでてくるじゃないか。というように考えました。」
こんかいのところ、ぼくはむつかしくてよくわからなったのですが。たぶん、もしかしたら、吉本さんは「ローマ字」というのをあまりこころよく思っていなくて。(いや、勝手な推測でわからないんだけれど。) それを、ローマ字読みでない、つまり、母音と第三列音を組み合わせることによって日本語の音を…。えーと、なんとゆうかよくわからないけど、見つめ直す、的な?! えっと、どーなんだろう。。。
ではでは、このつづきは次回noteでききます〜。
平成28年11月27日
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