表紙20

其の百一 母音の特徴

《吉本隆明さんの講演『芸術言語論 −沈黙から芸術まで』(平成20年7月19日@昭和女子大学人見記念講堂)を、ぼくが毎回ほんのちょっとずつ聞いてゆきながら、あらためてどんなおはなしだったのかを思いかえしてまいります。》

こんにちはっ!! きょうもきいてまいります。

前回noteでは、「それで、あとはちょっと僕は悪気を出して。日本語のことをちょっと調べてて。あまり知らないんですよ、日本語のこと。あの。知らなかったんですよ。だから、あれですけど。知らないと言っておきますけど。日本語の『あいうえお』っていうのがあります。あいうえお、かきくけこ、っていう五十音図っていうのがあります。これは、小学生の初めに教わったりするわけですけど。先生が遠慮して。もう少し詳しくやってくれたらよかったと思いますけど。」と吉本さんおっしゃるばめんでした。

つづきです。。。

日本語の五十音で、あいうえお、というので…。あいうえお、というのが…。っていうのを「母音(ぼおん)」と言います。「母音」と言います。(チャプター14 / 第三列音を中心とした日本語の音_0:49〜)

「日本語の五十音のなかで『あいうえお』のことを『母音』と言います。」

そして、それ以外の音(おん)と、まあ、仮名遣いによれば一字であったりしますけど。あの、えー。そういう部分を「子音(しおん)」と言い…、子供の「子」です。「子音」と呼んでいます。

「それ以外を『子音』と呼んでいます。」

で、あの。何が、何が違うか、って言うと。区別するのは、えーと。ひとつは、母音というのは、これは一番簡単なんです。

「母音と子音では、なにがちがうか? と言えば、」

母音というのは「あっ」、あいうえおの「あ」なら、「あっ」って言っても「あぁ〜」って言って伸ばしても、要するにあれなんですよ。伸ばしても「あぁぁぁー」、いつまでも「あ」なんですよ。

「母音とは、あいうえおの『あ』であれば、『あっ!』と言っても『あぁ〜』と伸ばしても、『あぁぁぁー』のようにいつまでも『あ』なんですよ。」

「い」も、「い」も…。「い」を、「いっ」って言っても「いぃ〜」って言っても、いつまでも「い」なんですよ。

「『い』も同様に、『いっ!』と言っても「いぃ〜」と伸ばしても、いつまでも『い』なんですよ。」

これが要するに、母音の特徴なんです。これが、これ、日本語における言葉の音(おん)の元になっております。元になってます。

「これが母音の特徴です。そして、これが日本語の音の元になっています。」

すぐ止めても伸ばしてもいつまでも「あ」「い」「う」というのが、母音の特徴。というのは、なるほどー。それでは、このつづきは次回noteできくです。

平成28年11月23日



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