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リッシンベン調査団はゆく。

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広い広い「漢字」の世界を、じぶんなりに調査・探索してみたいの。
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2023年4月の記事一覧

その【街】に【行】かなくてはならない。

前回noteでは、村上春樹さんの新作長編 『街とその不確かな壁』について、 その題名の英訳が “The City and Its Uncertain Walls” とされていて、ならば、どうして 「壁」は「Walls」という複数形になっていて、また、 「街」は「The Town」ではなくって 「The City」になっているんだろう? というようなことをしるしたのですが。 そうして考えてみるとね、また、 『街とその不確かな壁』という題名における 「街」とは、どうして 【町】

【疲】という漢字を眺めながら。

前回noteでは、「疲れる」という語句について 考えてみたことをしるしたですが、たとえば、 この「疲れる」の【疲】という漢字とは、 「やまいだれ」の中に「皮」が入っているけれども、 これってば、どういう意味があるんだろう? ってゆうのを、ふと思ったのよね。 じぶんなりに想像するからにはさ、たとえば、 「疲れる」とは、人間の 「皮膚」がダメージを受けるかのようにして、 つまり、「皮膚」というのは、 人間と世界との繋ぎ目であって、 その繋ぎ目が疲弊してしまえば、 人間は世界と繋