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HDEX Contents:MPCとは?

MPCとは、1982年にAndrew Yao氏 (2000年にチューリング賞受賞) が提唱した、2人の大富豪の運勢を競うジレンマをOded Goldreich氏が体系化して詳細に解説したことに発端します。まずは、このジレンマについて説明しましょう。大富豪AとBは、お互いの資産をお互いに知らせることなくどちらの資産がより多いかを知りたいと考えています。もちろんこの場合は第三者に確認を求めるのが一般的ですが、第三者も信用できない場合の解決策として登場したのが今回記事にしているMPCです。

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大富豪AとBは、MPCシステム上では資産に関するデータをお互いに共有していませんが、資産額を入力することでどちらの大富豪がより多くの資産を持っているかというデータのみを出力します。こうすることで、お互いの資産を公開することなく、誰が一番価値のある資産を持っているか判断することができるのです。

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簡単に言うと、MPCとは多数の参加者がお互いの入力値を知らない状態で同一性やその内容を示すための技術です。
例えば、2人のパン職人 (パン職人Aとパン職人B) が材料の半分を知っているクッキーのレシピがあるとします。2人のパン職人がそれぞれの材料をMPCというクッキー製造機に入れると、美しいクッキーができあがります。しかし、2人のパン職人はお互いのレシピの内容を知ることはありません。

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BHEX ChainもこのMPC技術を秘密鍵の保管に活用しています。秘密鍵の断片をノードごとに分散して保管しておき、その秘密鍵の断片が集まったときにアカウントへのアクセスを可能にする仕組みとなっています。
これはマルチシグネチャーとは異なります。マルチシグネチャーウォレットでは複数の秘密鍵で同時に署名しないと取引きが成立しませんが、MPCでは秘密鍵全体が1つのノードに存在せず、分散していることを意味します。1つの秘密鍵の構成要素が集まった際に初めて取引が成立するのです。

HDEX: https://bhexchain.gitbook.io/hdex/v/english/
BHEX Wallet: https://bhexchain.gitbook.io/bhex-wallet/v/english/
BHEX Chain Guide: https://bhexchain.gitbook.io/bhex-chain/v/english/
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