見出し画像

あと一歩が踏み出せないあなたへ

【オ・ト・ナの絵本】、第3回のターゲットは

あと一歩が踏み出せないあなた!

勇気がなくて新しい環境に飛び込めない。飛び込む自信がない。
そんな大人におすすめの絵本はこちらです。

かべのむこう

『かべのむこうになにがある』 
ブリッタ・テッケントラップ・作
風木一人(かぜきかずひと)

ドイツの作家さんの絵本です。

表紙をドーンと覆う、赤い壁が印象的です。壁の左上には、ちょこんとネズミが立っていますね。

ではストーリーをご紹介します

おおきなあかいかべがありました。
いつからなのか どうしてなのか だれもしりません。
「ずっとまえから あったのさ」
「わたしたちを まもってくれてるのよ」
「むずかしいことを かんがえるのは やめなよ」
みんなは そういいますが、
ねずみは どうしても
かべのむこうがしりたくて……。
かべっていったいなんだろう。
いつのまにかできていたかべは
本当にあるのかな。
一歩を踏み出す勇気をもらえる絵本。
『手と手をつないで』の画家ブリッタ・テッケントラップの作品。 (BL出版ホームページより)

大人におすすめのポイントはこちら!

「振り返ったら、そこに壁はなかった!」
鳥の背中に乗って外に出て行ったネズミは、素晴らしい外の世界を見て、「みんなにもこのことを教えなきゃ!」と言い、元の場所に戻ろうとしますが・・・
なんと、あったはずの壁がありません。
驚いて鳥さんに聞くと「壁?そんなもの最初からなかったのさ」と言います。「ほんとうのものを見る勇気があれば壁は消える。」ということを鳥は教えてくれました。

外に出たことによって壁がなくなったのか、はたまた最初から壁は幻想だったのでしょうか?

私はこう考えました。

壁を作ってしまっているのは自分自身。
「みんながそうしている」とか「いつもこうだから」という考えに縛られていては新しい世界やアイディアは生まれません。
この絵本では、身体の大きい熊もライオンも壁を乗り越えようとしないのに、一番小さなネズミが最初に出ていきます。
あなたが最初の1人になれば、みんなも続いて出てくるかもしれません!

改めて、今回ご紹介した絵本は
『かべのむこうになにがある』
ブリッタ・テッケントラップ 作
風木一人(かぜきかずひと)訳
BL出版から1600円+税
 で販売されています。

画像2

(自撮りをしたら文字が反転してしまいました…)

さぁ、次回は「ちいさなえほんや ひだまり」の青田正徳さんが登場!お薦めの絵本を紹介していただきます。楽しみにしていてくださいね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?