お待たせしました!特番インタビューから①四方田ヘッドコーチ篇

昨年12月29日(日)ごご4時30分~放送させていただきました「検証コンサドーレ2019 ルヴァン杯 決勝へと導いたあの力~北海道が開く世界への扉~」より、番組内で残念ながら一部しか使えなかったインタビュー、本日より少しずつ公開させていただきます。まずは四方田修平ヘッドコーチです。

Q.進藤選手を初めて見たのは-

四)14歳、15歳ですね、中学校3年生から。

Q.当時はSSS札幌サッカースクール所属だったと思うが

四)札幌市内の子ですから、ユースに入団する子を選ぶという選手をリストアップしてきた選手だったので、そういったことで札幌市の選手ですし頻繁に試合を見ました。

Q.各地の選手をスカウト、リストアップする?

四)トレセンシステム、育成システムがサッカー界はしっかりしているので、彼も札幌トレセンに選ばれていて、その中で彼のプレーがすごい目についたということですね。

Q.具体的には進藤選手のどういったところが目についた?

四)守備がしっかりしていて、あとは身長の割にはヘディングがかなり強かったですよね。セットプレーから得点も良く決めていましたし、あとは性格的にも非常に物おじしないというか積極的だし、体もまだまだ成長していきそうだったので伸びしろもかなりあるなと思って注目していました。

Q.当時のSSS札幌サッカースクールの仲間からは進藤選手がコンサドーレに声をかけられたというときに「えっ、あいつが」という声も多かったと聞きますが…

四)そうですね、技術的には他のポジションの中盤とかFWのうまい子と比べるとまだまだ足りない部分があったので、ただセンターバックとして将来的に上に上がっていくと考えたときに魅力の方が大きかったですし、はい。

Q.アカデミーに入った後、進藤選手は順調に伸びていった?

四)そうですね、ただ1年で入ってきたときから彼の良さは十分通用する部分もあったので、1年生から3年生の、深井たちが3年生の1年生だと思うんですけど、深井とか堀米とかああいう全国大会で優勝した時のメンバーにも入ってましたし、急に頭角を現したというよりは1年からしっかりメンバーに入って、その年、その年で順調に伸びてきたと思います。

Q.進藤選手に聞きましたが、ユース時代に四方田コーチから直接電話がかかってきたことを覚えているのが2回ある、そのうちの1回はアカデミーに来ないかいという誘いの電話…

四)覚えていないですね…

Q.実際入ったあとに1回電話が来てすごく怒られたことがあると、覚えていらっしゃいますか?

四)良く怒っていたのでいつ怒ったのかは思い出せないですけど、ただサッカーはしっかりやっていたんですけど、ちょっと学校での生活が、悪さするタイプではないんですけどだらしないとか、あとはお母さんの方から「ちょっと勉強がおろそかになっている」とかそういう話がちょっとあったので「しっかりしろ」と、それで電話した気はしますね。

Q.進藤選手が言っていたのは、サッカーの試合か練習かで学校を午前中は休んでいいことになっていたが、午後からは行かなければいけなかったんですけれど…

四)ああ、思い出しました。

Q.一時間しかないからまぁいいやとサボったらすごく怒られたと…

四)思い出しましたね、

Q.一番怒られたと言っていた、そういうところは厳しいのですか?

四)そうですね、高校生は文武両道ですし、そこもしっかりさせることがサッカー選手としても大事なことですし、学校との信頼関係もあると思うので、そういう中で学校側も協力してサッカーを応援してくれたり、コンサドーレを応援してくれているので、そこだけはしっかりやらせなければいけないところだと思っていました。

Q.進藤選手は「そういうことをするならば絶対プロにはなれないし、なっても絶対ダメだから」と徹底的に怒られたと…

四)「トップの練習に行かせない」と言った気がしますね。

Q.そういうところは重視するんですね…

四)はい、響いたかどうかはわからないですけれど(笑)

Q.サッカー選手を育てるだけではない、という部分を重視している理由は?

四)間違いなく選手としても人間性がしっかりたくましくないとやっぱり生き抜いていけない世界なので、そこは土台の部分としてしっかりとしておかないと、そこが育まれるというのはやっぱり10代の頃だと思うので、そこをしっかりしつけた中でより飛躍できる選手になってほしいと、コンサドーレのアカデミーでは考えています。

Q.進藤選手の性格とか人間性の部分がサッカーにいい影響を与えている部分はありますか?

四)物おじしない部分ですとか、怖がらずに挑戦し続ける、積極的にトライしていく、元気がいい、大舞台に強いタイプですね。

Q.進藤選手は自己分析力が優れている部分がある?

四)そうですね、一見お調子者に見られがちですけれど、しっかりサッカーに対して真面目に向き合って、考えることはできている選手ですし、高校生の時からそういった部分はしっかりしていたと思います。

Q.基本的にはまじめな性格?

四)まじめだと思いますね。考えすぎちゃう部分もあると思いますね、時には。

Q.アカデミーの監督時代に意識していたことはありますか?

四)うーん、やっぱりうまい下手は別にして取り組む姿勢とか、そこは大事にしていましたね。

Q.トップに上がった選手に限らず、指導してきた選手はまじめに取り組む選手が多い?

四)うーん、どうですかね。。。北海道の子はまじめだと思いますけど。多いというか理解をすればしっかりやってくれる、目標に向かって。そういう子は多いと思いますけどただやっぱり先頭に立ってそれを目に見えて出していくというのは苦手というか、表現力というか、そこは本州の子に比べると、主体性が足りないというか、島国の中の島国なのかなという印象はあります。

Q.周りを引っ張っていく子は少ない?

四)コンサドーレぐらいのクラブになるとその中のキャプテンをやるような子は、そういう子が出てきますけど、全体的にみると少ない、一人一人で見ると足りない感じはします。

Q.進藤選手に戻ります。ここまでトータルで成長としては順調?

四)日本代表にまで選ばれて、絶対順調じゃないなんて言えないじゃないですか(笑)ものすごい順調というか予想以上じゃないですか、期待以上というか。

Q.最後の質問です。この先進藤選手に期待すること

四)それはサッカーだけですか?そうですね、やっぱり北海道の子供たちに憧れになるようなそういう選手、サッカーだけに限らず影響を及ぼせるようなサッカー選手になってもらいたいと思います。

Q影響というと…

四)有名になればなるほど言動に影響力が出ると思うので、彼の言動一つで北海道のひとたちを動かしていけるような、そういうことを意識してほしいし、そこにいい影響を与えられるような選手になってほしいと思います。

次回はこの数日前にインタビューさせていただいた進藤選手篇です。


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