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サマースプリントシリーズを考える

今週から札幌競馬がはじまり、いよいよ夏モード。その開幕週は函館SS。札幌でやる函館SS。今年こそ五輪モードで開催が入れ替わった。蝦夷梅雨を避ける札幌→函館はもしやすると理想的な順番かもしれない。

さてサマースプリントシリーズがはじまる。せっかくそうやってJRAが盛り上げるべくステージを用意しているので、ちょっとざっくりと考えてみた。なおデータは過去10年分のサマースプリントシリーズのレースすべて対象。あくまでざっくりです。

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まず人気別成績。正直、サマースプリントシリーズ、堅い。1番人気の勝率・3着内率、単複回収値どれもいい数字。単回収値96なら、夏を楽しむのに十分。ただ、1番人気以外がちょっと落ちるので、上位人気でどうにもならんというレースは少ない。

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3歳は条件戦では猛威を振るうものの、オープンはそもそも数が少なく、狙いにくい。函館SSにも3歳馬が出走予定だが、どうにも扱いが難しそう。4歳は単複回収値をみると、そこまで買いづらく、狙うならちょっと率は落ちるが5歳馬だろうか。6歳以上も回収値からも高齢でもそれなりの成績を収める活力あるタイプが強い。穴を狙うなら5歳か3歳か。

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前走クラス別成績をざっくり。確率と回収値ともに目立つのはGⅡ、GⅠのいわゆる格上のレースから来た馬か。夏は上がり馬だが、好走するのは人気に推された、みんなも強いと認めるタイプが素直に走るといった感じ。GⅢ以下からの出走が数で圧倒的なので、格上からサマースプリントシリーズに乱入してきた馬を見つけたときは、拾っておきたい。

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ということで、前走GⅡ組をちょっと掘り下げる。GⅡでの着順別成績をみると、10着以下の大敗馬が4-1-1-11、単複回収値478、147と目立つ。もちろん、GⅡを勝ってここに来る場違い?な馬もいいが、やっぱりGⅡメタメタに負けて、ちょっと終わったなぁなんて評価になった馬は見限らない方がいい。

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今度は全体のデータに戻る。全レースの前走着順別成績はこうなる。これはやっぱり、前走1着馬が強い。これを無視してひたすら負けた馬ばかりを買うのはオススメしない。適度に前走勝った馬を馬券に組み込むべきだろう。

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前走距離についてざっくり。スプリント戦の延長組が強いというデータは珍しい。ようは前走1000m戦出走馬が活躍する。つまりはアイビスSDがサマースプリントシリーズのカギを握る。

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というデータがこれ。すべて新潟直線1000mから1200mのコーナーがある競馬に向かった馬がいい成績を収める。改めて、サマースプリントシリーズは全体で考えると、7月終わりという中間地点にあるアイビスSDがシリーズのキーポイントになる。

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アイビスSDの着順別成績をみると、アイビスSDを好走した馬がいい。もちろん、アイビスSDでそこそこ負けた馬もその後に息を吹き返し、おいしい馬券になるが、ここは確率的に低く、難しい。であれあ、アイビスSD好走馬をその後、監視していくというスタイルがいい。勝った馬については次走の単複回収値が175、170。直線競馬を勝っただけだからと甘く見られることがある。この心理は利用したい。

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最後にざっくり全体データをひとつ。前走位置取り別成績は、だいたい短距離戦にありがちな傾向だった。逃げ、先行が強く、中団と後方は人気に推される馬なら好走するといった感じ。やっぱりサマースプリントシリーズもなにかを起こせるとしたら、直前のレースで前にいた組だ。

というわけで、5歳、GⅠ、GⅡで負けてここに流れてくるような馬は実は狙い、アイビスSD以降は、アイビスSD好走馬は漏らさず監視対象。

これがサマースプリントシリーズのざっくりした傾向。

函館SSの登録馬から注目は、イッツクール(5歳、京王杯SC14着)、ジャスティン(5歳、ドバイゴールデンシャヒーン11着)、カツジ(高松宮記念15着、スワンS勝ちなど実績ある6歳)といったところだろうか。

以上、ざっくりしたサマースプリントシリーズの傾向でした。

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